新選 与謝野晶子歌集 (講談社文芸文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062900355

作品紹介・あらすじ

『みだれ髪』を完本で収めるほか、共著も含め、没後歌集『白桜集』まで、全三十八集より二千七百余首を精選。与謝野晶子を仰望してやまぬ、当代きっての女性歌人・道浦母都子の選で、晶子の全歌集を通覧する待望の試み。飛翔する想像力と情熱の奔騰をもって、近代短歌の扉を開き、明治・大正・昭和の三代にわたり、浪漫的精神の天空に輝きつづけた巨星-晶子生誕百三十年を記念する一巻。

感想・レビュー・書評

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  • 小学生の時にマンガの偉人伝でこの人のこととこの人が編む短歌を読んでから、好きで好きで仕方ない。あの頃読んでた伝記には、鉄寛とは不倫だったとかそういう生々しいことは書いてなかったけど、一途に鉄寛を思う晶子がまぶしかったのは事実だし、山川登美子とのくだりは今読んでも泣ける。
    この歌集にはそのマンガに載ってたものや、山川登美子への歌がもっとたくさんあった。やっぱり登美子への歌で泣いてしまったけれど。
    私たちの時代は晶子が生きた時代からはずっと自由になった。でも私はきっと彼女ほど情熱的に人を愛せないし(だって鉄寛が死んでからも懸想文みたいな短歌を彼女は残している!)、自分の思いに素直じゃない。

    人を好きになるたびに私は晶子のことを思い出す。そして、彼女が詠んだ歌の中から自分の気持ちを探して、口に含む。
    なんと甘美で贅沢なことだろう!

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著者プロフィール

1878年大阪府堺市生まれ。大恋愛の末、与謝野鉄幹と結婚。処女歌集『みだれ髪』で一躍、情熱的な歌人として著名に。その後、小説、随筆、評論、童話、戯曲など多岐に渡り活躍。『源氏物語』は、幼少時代からの愛読書で、現代語訳も3度手掛けている。1942年没。

「2023年 『与謝野晶子訳 紫式部日記・和泉式部日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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