西行百首 (講談社文芸文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062901154

作品紹介・あらすじ

北面の武士として鳥羽上皇の寵愛を受けながら出家遁世した漂泊の人。又、伝説に彩られ、日本人に愛され続ける名歌をあまた残した歌人・西行。伝統短歌への叛逆者にして、「西行嫌ひ」を公言して憚らなかった塚本が、晩年に至って、渾身の力と愛憎を込めて宿敵・西行に闘いを挑んだ快著。高名な歌を情け容赦なく切り捨てる一方、知られざる名歌に眩い光をあてる百選は、正に塚本美学の精髄。本文庫、初刊。

感想・レビュー・書評

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  • 塚本邦雄さんが書いた西行百首。

  • 単行本にならなかった雑誌『歌壇』の連載から初刊。塚本邦雄の毒を感じる西行の歌論である。解説の島内景ニが厳密には『西行九十七首』だった(p289)とあるように「闇晴れて心の空に澄む月は西の山邊や近くなるらむ」が3回、「谷の間にひとりぞ松も立てりける我のみ友はなきかと思えば」が2回取り上げられているからである。
    雨の中、寺町を下がって三月書房で気になっていたのを購入した。持っているものとばかり思っていたのだった。

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著者プロフィール

1920年生まれ。2005年没。歌人。51年、第1歌集『水葬物語』刊行、以後、岡井隆、寺山修司らと前衛短歌運動を展開。現代歌人協会賞、詩歌文学館賞、迢空賞、斎藤茂吉短歌文学賞、現代短歌大賞など受賞。

「2023年 『夏至遺文 トレドの葵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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