東京と神戸に核ミサイルが落ちたとき所沢と大阪はどうなる (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062915083

作品紹介・あらすじ

北朝鮮の金正恩は、核兵器と大陸間弾道ミサイルの開発に血道を上げ、体制を維持しようとする。また経済崩壊に直面する中国では、国民の怒りを外に向けるためだけに対外強攻策を採る。……狂った独裁者たちが、その狙いを日本に向けたとき、果たしてこの列島は、どのような惨禍を受けるのか?
 ――意外と小さな被害に、全日本人が驚嘆する結末!!

感想・レビュー・書評

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  • かの国からミサイルが日本へ数回、向けられた2017年に購入した本です。
    タイトルにある地名の“所沢”が特に気になったんです。
    私は所沢住民ではありませんが、同じ埼玉県民なので、「なぜ?なぜ?なぜに所沢?」と、読みはじめからターゲットは所沢で読んでました。
    所沢が明示されていた理由は今となっては頷けます。

    もしも、日本国内のある都市にミサイルが落ちたら、被爆した重症患者を治療するために運ぶ場所、爆心地から逃げるのに避難するべきふさわしい場所というものがある。
    それを著者の兵頭氏は被害を最小化する方法として提言していますが、日本に住んでいるからには知っておくべきだと思います。

    1945年にアメリカで核爆弾が発明され、同年の8月に一発ずつ広島と長崎に実戦使用されてから73年間、一国の抜け駆けもなく実戦投入を見合わせている。
    この長期間、使われていないからこそ、どこかの核保有国が使用するともかぎらない。

    自然災害と同様に、もしもミサイルが落ちてきてしまったらの対策は必要でしょう。

  • 兵器はヒトを兵にする。しかし核ミサイルは兵力を無に帰す究極の脅威であり、低高度で爆発させ火球が地面に触れると放射能クレーターとなり、半永久的に居住不可。弾頭が数万発あるのに「70年以上使用されなかったことが奇跡的」/核が使える兵器と見ての論理展開/非武装憲法下、「ミサイルを撃ち落とす(失敗確率高い)」MD配備さえ北朝鮮は非難する。彼の核ミサイルの実証=デモンストレーション(弾頭可の小型化、ロケットの確実性は未到達)の標的は、米国人の僅少な千歳と名古屋・小牧になる論理帰結、両者は北朝鮮からの北京とほぼ同距離

  • もしかしたら、攻撃を受けた場合。その様な本です。

  • 核戦争に備えて、しっかりと備えておきたいと思います。
    冬の準備を怠ったキリギリスのようになりたくありませんから。

  • 単なる読み物としては単純に面白いんだけど、軍事機密に関わることもあって、情報の信頼が欠けるものが多い印象を受けました。参考文献の引用らしい表記はありませんでした。半分フィクションぐらいに思った方がいいと思います。
    また、国防という観点からある程度は仕方ないのですが、近隣国を仮想敵とみなしているのと、文体はですます調で丁寧なのですが、特定の思想に誘導しようとする論調が気になりました。そういう点に嫌悪感を持つ人は少なからずいるかも知れません。
    読んだ後に☆をいくつ付けるかで、自分の思想の傾向(右寄りまたは左寄り)をチェックするのには有用な一冊だと思います。

  • ・火球が地面に接したらもう住めない。広島・長崎は空中での爆発で復興できた

  • 読んでから11ヶ月後の記憶↓。
    地表すれすれ爆発なら地上が核汚染されて使用できなくなる。
    空中高くでの爆発なら汚染被害は軽微。
    避難してくる車が汚染されてたら?援助、救助にいく車が汚染される状況だと?
    北や中国の核は半径10キロとか小規模なもの。どこを狙うか。
    手持ちの核ミサイルを全部使えるわけではない。
    山や谷だと爆風は遮断されるから被害は軽微。日本全土が壊滅されることはない。
    とりあえずは米軍基地のある神奈川県がターゲット。
    市ヶ谷ターゲットだと爆発被害もさることながら、都心が被爆して使えなくなる。とか。

  • なるほど、そこかと言う主張も認めるがどうにも、架空戦記レベルの印象しか受けない部分がある。
    データの出所がよく判らないからか、肝心なところが著者の考えに過ぎなかったりするからか。

    よう判らん

  • 最も核被弾の可能性が高いのは横須賀、東京には3発、死者3百万・負傷6百万、NUKEMAPでシミュレーション可能。潜水艦建造設備のある神戸、核施設と技術者のいる東海村・六ケ所村、千歳と小牧。破壊区域は限定されるので、無駄撃ちはできない。

    東京と神戸な理由がわかりました。考えたくないから考えない、じゃなく、考えておくことって大事なのだなと思いました。

  • 相手国の気持ちになって、私の知らなかった様々な視点から想定をしており、「なるほどなあ」と思いながら読んだ。

    ある章が他の章の内容と矛盾しているのでは、と思ったり、なんども同じ表現が出てきてくどいよね、と思ったりすることもあるが、そこは強調したいところなのだろうと我慢する。

    頭の体操にもなるが、それより万が一の時のために準備できるものは準備しておこうと思った。

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著者プロフィール

昭和35年、長野市生まれ。陸上自衛隊に2年勤務したのち、神奈川大学英語英文科卒、東京工業大学博士前期課程(社会工学専攻)修了を経て、作家・評論家に。既著に『米中「AI大戦」』(並木書房)、『アメリカ大統領戦記』(2冊、草思社)、『「日本陸海軍」失敗の本質』『新訳 孫子』(PHP文庫)、『封鎖戦――中国を機雷で隔離せよ!』『尖閣諸島を自衛隊はどう防衛するか』『亡びゆく中国の最期の悪あがきから日本をどう守るか』(徳間書店)などがある。北海道函館市に居住。

「2022年 『ウクライナの戦訓 台湾有事なら全滅するしかない中国人民解放軍』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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