一揆と戦国大名 日本の歴史13 (講談社学術文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062919135

作品紹介・あらすじ

応仁・文明の乱を機に未曾有の「地殻変動」に曝される中世社会。室町幕府の権威は失墜し始め、荘園公領制も変質してゆく。集権的性格が薄れるなか、民衆は村や町を拠点にどう自立性を強めていったのか。また守護や国人たちはいかにして戦国大名へと成長したのか。あらゆる階層で結ばれた「一揆」に着目、史上最も激しく社会が動いた時代を分析する。

感想・レビュー・書評

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    ★★★★☆ 星4つ

    [感想]
    前巻から連続して再読してみた。
    2017年の大河「おんな城主 直虎」はこの巻にかかれているような戦国大名が形成されていった時代にあたると思う。そのためか2016年の大河「真田丸」との対比をしながら読めたのでなかなかに楽しめた。
    それにしてもこの本で今川氏と北条氏が三国同盟以前から親戚関係にあったことを改めて認識した。親戚であっても対立が発生する辺りが戦国時代の恐ろしいところだなと思う。

  • 応仁・文明の乱を機に未曽有の「地殻変動」に曝される中世社会。室町幕府の権威は失墜し始め、荘園公領制も変質してゆく。集権的性格が薄れるなか、民衆は村や町を拠点にどう自立性を強めていったのか。また守護や国人たちはいかにして戦国大名へと成長したのか。あらゆる階層で結ばれた「一揆」に着目、史上最も激しく社会が動いた時代を分析する。

  • 食うために戦う。すごくシンプルだが説得力がある。天下統一なんて美名のもとに多くの人間を動員できるわけがない。

  • 誠実な筆致と丹念な資料読みから、鮮やかに当時の日本の雰囲気を伝えてくれる好著
    私がイメージするところの戦国時代の村や一揆にたいして、新たな側面を見せてくれた

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著者プロフィール

神奈川大学国際日本学部教授、東京大学名誉教授
「中世武家所領と女性の相続―石見益田氏を素材に」(『国立歴史民俗博物館研究報告』235集、2022年)
『歴史を読み替える―ジェンダーから見た日本史』(共編、大月書店、2015年)

「2023年 『「社会」はどう作られるか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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