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- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062919319
作品紹介・あらすじ
一八四八年の二月革命前夜、プロレタリアートたちが掲げたマニフェストに力強く簡潔な表現で謳われていた、来るべき社会の理想。そして二十一世紀の現在、今なお世界に蔓延する格差や不均衡に直面する我々に向けて本書が放つ変わらぬ光は、重要な示唆に富む。社会思想史の泰斗による平易な訳に丁寧な解説を施し、近代を代表する不朽の古典が蘇る。
感想・レビュー・書評
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「共産党宣言」が発表されたのは1848年。マルクスは既に「経済学・哲学草稿」「ドイツ・イデオロギー」などを執筆しており(当時未発表)、廣松渉に倣えば疎外論から物象化論への転回を遂げつつあった。「宣言」は共産主義者同盟の政治的綱領として作成されたものであり、政治的思惑に制約されていたことも想像に難くない。また、「資本論」に結実する本格的な経済学研究を開始する前でもあり、学問的には不十分な点も見られよう。しかし、1883年ドイツ語版序文でエンゲルスも言う通り、「宣言」の根本思想は後年も維持されているのである。邦訳は岩波文庫版をはじめ多数あるが、エンゲルスの「共産主義の諸原理」を併録する講談社文庫版の方が便利だと思う。
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2011.10.歴史に学ぶ読書会
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古典と割りきれば興味を持って読み進められます。
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