藤原道長 「御堂関白記」 (上) 全現代語訳 (講談社学術文庫)

著者 :
  • 講談社
3.89
  • (2)
  • (4)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 104
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062919470

作品紹介・あらすじ

『御堂関白記』は、平安時代中期いわゆる摂関政治の最盛期を築いた藤原道長の日記である。長徳元(九九五)年、三十歳で関白に准じる職・内覧に任じられたときから始まり、豪放磊落な筆致と独自の文体で描かれる宮廷政治と日常生活の様子。平安貴族が活動した世界とはどのようなものだったのか。自筆本・現写本・新写本などからの初めての現代語訳。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • なんだか、この日記だけを読むと、わりと普通の方のような気がします。

    悪だくみもしていただろうし、そんな自分に嫌になったりしていたときもあったのでしょうけど、そういうことはこの日記にはあまり書かれていない。

    紫式部日記にあるような、人格円満な権力者みたいな感じともちょっと違うような。もっともあちらはかなり美化されているんでしょう。

    動物は好きだったようで、馬の分配のこと、鷺・鹿といった動物が内裏にやってきた!みたいなことを喜々として書いてて微笑ましいです。

  •  著者の思い入れや思想が出ることも無く、他の訳本に比べると読みやすいと思います。漢文はわかりませんでしたが現代語訳だけで十分楽しめました。道長の交友関係や人使いの荒さを知るのにオススメです。

  • 供花の日々の様子がよくわかる。ただ、大きな事件は起きない。また、とにかく登場人物が多いので、着いていくのが大変。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1958年、三重県津市生まれ。東京大学文学部国史学専修課程卒業、同大学大学院人文科学研究科国史学専門課程博士課程単位修得退学。博士(文学、東京大学)。国際日本文化研究センター教授。専門は日本古代政治史、古記録学。主著に『平安朝 皇位継承の闇』『皇子たちの悲劇』(角川選書)、『一条天皇』(吉川弘文館)、『蘇我氏』『藤原氏』『公家源氏』(中公新書)、『藤原道長「御堂関白記」全現代語訳』(講談社学術文庫)、『藤原道長の日常生活』(講談社現代新書)などがある。

「2023年 『小右記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

倉本一宏の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×