- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062920124
作品紹介・あらすじ
"彼は「侍」である"という表現が今日でもしばしば使われる。では、侍とはいかなる精神構造・姿勢を指すのか-この問いから本書は書き起こされる。主従とは、死とは、名と恥とは…。『葉隠』『甲陽軍鑑』『武道初心集』『山鹿語類』など、武士道にかかわるテキストを広く渉猟し、読み解き、日本人の死生観を明らかにした、日本思想史研究の名作。
感想・レビュー・書評
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https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/740712詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「あるべき道理のままに生きる道義的な強さが赤裸々なありのままの生き方を可能にするのである。」(p42) 武士道とは死ぬこととなんたらという有名な言葉を抱きつつ、やはり武士道と死は隣り合わせにあるんだなぁと感じる。近世においては儒教的士道として、その違いが、特に「死」より「生」への変化が見られる。武士と時代の変遷、また信ずるものが異なれば思想も自然と変わるのだなと思う。
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難解な文章が多くある。読み解くには何度か読む必要がありそう。武士の歴史を辿るなかで、武士の考え方について触れることができる。
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武士道全般を俯瞰した武士道の入門書。それぞれの武士道の書物の関係が整理できる。