秘密結社 (講談社学術文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062920162

作品紹介・あらすじ

人間社会にあまねく存在する「秘密」。メンバー共通の利害と連帯感からなる「集団」。そこに加入するための「儀礼」。それらをあわせ持つ「秘密結社」の起源と実態を文化人類学の泰斗が解き明かす。アメリカ社会とK・K・K、暗殺教団と去勢教徒、幕末維新とフリーメーソン、モーツァルト作品に描かれた「秘儀」などのほか、「世界秘密結社事典」を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 秘密結社とは、
    ・イニシエーション(入会審査)がある。
    ・存在自体は公にして構わない。
    ・秘密により信頼が担保されている。
    ・社会の混乱期・過渡期・転換期に、生まれる。

    フリーメーソンの記述も豊富である。決して犯罪組織でもなければ、世界転覆を狙っているわけでもない。フリーメーソン陰謀説は、根拠のないデタラメだということが分かる。

    アメリカ建国の父である、ベンジャミン・フランクリンやジョージ・ワシントンも、フリーメーソンである。モーツァルトやゲーテもまたフリーメーソンである。

  • 新書文庫

  • 江藤新平、グラバーをフリーメイソンと言いきっている。

  • 保有状況:所有&購入日:40935&購入金額:1008

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著者プロフィール

国連ユネスコ企画専門員、九州大学、筑波大学、京都文教大学教授(副学長)。城西国際大学人文学部客員教授。筑波大学名誉教授。この間スタンフォード大学、ペンシルベニア大学、マサチューセッツ大学、マッギル大学などの客員教授などを歴任。文学博士。
単著
 『アメリカの秘密結社——西欧的社会集団の生態』中央公論社、1970年
 『タイ族——その社会と文化』弘文堂、1971年
 『クラブの人類学』アカデミア出版会、1988年
 『東南アジアの論理と心性』第一書房、1992年
 『現代世界とエスニシティ』弘文堂、1993年
  その他
編著
 『文化人類学15の理論』(中公新書)中央公論社、1993年
 『カナダ民族文化の研究——多文化主義とエスニシティ』刀水書房、1988年
 Nation State, Identity and Religion in Southeast Asia. Singapore Society of Asian Studies, 1998.
 『文化人類学のフロンティア』ミネルヴァ書房、2003年
 『よくわかる文化人類学』(桑山敬己と共編)ミネルヴァ書房、2006年
 『文化人類学20の理論』弘文堂、2006年
  その他
監修
 ジュリアン・バージャー『図説世界の先住民族』明石書店、1995年
 『世界民族事典』弘文堂、2000年
翻訳
 A・ファン・ヘネップ『通過儀礼』(綾部裕子と共訳)弘文堂、1977年

「2008年 『サハラ以南アフリカ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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