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- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062920582
作品紹介・あらすじ
自由無碍の境地を語る「鵬鯤」の物語、一切肯定を謳う「荘周夢に胡蝶となる」-。老子とともに道教の始祖とされる、中国が生んだ鬼才・荘子が遺し、後世に多大な影響を与えた、無為自然を基とし人為を拒絶する思想とはなにか。荘子自身の手によるとされる「内篇」を、老荘思想研究の泰斗が実存主義的に解釈、荘子の思想の精髄に迫った古典的名著。
感想・レビュー・書評
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クライマックスに感動。
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パンク・ロックのその先へ!
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福永氏の解説は現代的な哲学の常識を多いに踏まえ、荘子に迫ろうとしており、読み応えはあるもののわかりやすい。
訓読はオーソドックスなスタイルというよりはかなり意訳を含み、ほとんど和文的なところもあるため、親切であり労がしのばれるが、ところどころ他の本を参照したくなるところもある。
荘子の思想はかなりの部分「斉物論亅に集約しており、その他の章はその変奏といった觀があるが、政治的な言説も割と見出せることは意外だった。
この本は内篇のみを収めるが、荘子の豊かに寓話的な語りはむしろ外篇、雑篇に多く見出せるかもしれないという期待も多く持った。ぜひ岩波文庫版も読んでみたい。
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