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- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062921404
感想・レビュー・書評
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一般読書人にとって、通勤時間は貴重な読書時間であることが多い。岩波の「日本思想体系」は持ち歩いて読む本ではない。この点で講談社の学術文庫は重宝している。古典を現代語訳までして読むのであるから、重要な本なのである。
さて、本書が「日本の名著15『新井白石 』」(中央公論社、1969)に載ってから久しい年月が過ぎた。第一巻の総論に続く部分が編集上の制約から割愛されていた。今回も残念ながら項目を箇条書きしただけで読むことはできなかった。その代わり、藤田覚氏の解説が加わった。
また、新井白石が家宣に進講した当日の歴史研究の限界からの原典の錯誤については詳細な補注で補っており、注意が必要である。
いずれにしても、教科書に載っている本がサクッと読めるのはありがたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示