新井白石「読史余論」 現代語訳 (講談社学術文庫)

著者 :
  • 講談社
4.13
  • (4)
  • (1)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 48
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062921404

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 一般読書人にとって、通勤時間は貴重な読書時間であることが多い。岩波の「日本思想体系」は持ち歩いて読む本ではない。この点で講談社の学術文庫は重宝している。古典を現代語訳までして読むのであるから、重要な本なのである。
    さて、本書が「日本の名著15『新井白石 』」(中央公論社、1969)に載ってから久しい年月が過ぎた。第一巻の総論に続く部分が編集上の制約から割愛されていた。今回も残念ながら項目を箇条書きしただけで読むことはできなかった。その代わり、藤田覚氏の解説が加わった。
    また、新井白石が家宣に進講した当日の歴史研究の限界からの原典の錯誤については詳細な補注で補っており、注意が必要である。
    いずれにしても、教科書に載っている本がサクッと読めるのはありがたい。

著者プロフィール

1935年、京都市生まれ。立命館大学大学院博士課程中退。部落問題研究所、京都市史編さん所などに勤務したほか、富山大学教授、桃山学院大学教授を歴任。おもな著書に『中世民衆の生活文化』『東山文化』『下剋上の文化』『的と胞衣』『光あるうちに』『中世日本文化史論考』『室町時代の一皇族の生涯』などがある。

「2012年 『新井白石「読史余論」 現代語訳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

横井清の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×