- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062930055
作品紹介・あらすじ
探偵会社スマ・リサーチ”対探偵課探偵”玲奈は、女性を拉致監禁している犯罪者のアパートで、妹を殺めたストーカーが持っていたのと同じ様式の調査書を見つけた。あまりに似通った状況に、背後に蠢く闇のにおいを感じた玲奈は、身の危険を顧みず事件の真相へと向かっていく。玲奈は妹に不幸をもたらした悪行探偵を「死神」と名付けた。迫真の追跡劇。
イラスト・清原紘
探偵対探偵の頭脳戦&肉弾戦という前代未聞の発想。悪徳探偵狩りという奇想を裏打ちする細部の迫真性。探偵たちの仁義なき戦い、佳境! -千街晶之(ミステリ評論家)
探偵業の裏技情報が満載。本格的な謎解きとアクションが奇跡の合体を遂げた! とにかくページを繰らせる力は絶大。圧倒的な情報量とともに、女探偵が探偵業界の闇を暴き出す。女性の敵に手助けする外道どもに挑むヒロイン。探偵は女には向かない職業だとは言わせない。-西上心太(文芸評論家)
「探偵小説」といえば、ホームズから連なるミステリ小説の王道中の王道であり、およそ考えられる探偵は、すでに描かれてきているはずだ。『千里眼』シリーズ、『万能鑑定士Q』シリーズをそれぞれ五百万部超級の大ヒット作として成功させた松岡圭祐が、講談社文庫からスタートした新シリーズは、その「探偵」を奇をてらうことなく真っ正面から描く。難しい挑戦にも思えるが、一読するとそれが杞憂にすぎないことが判る。主人公の探偵は、「探偵を追う探偵」という前代未聞の着想に基づく美女だ。妹をストーカーに殺された犯罪被害者・紗崎玲奈は高校卒業後上京し、調査会社に入社する。ストーカーに妹の情報を不法に教えた悪徳探偵に復讐したい気持ちを胸に秘めて……。悪徳探偵相手に展開するサスペンスは淀むことなく突き進む。「手に汗握る」という言葉がぴったりのミステリだ。〈「夕刊フジ」12月5日号〉
感想・レビュー・書評
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中堅調査会社の美しい調査員、紗崎玲奈(ささきれな)の活躍の物語です。
夫や恋人からDVにあう女性を守るDVシェルターが、山中にひそかに建っている。そのDVシェルターから11人の女性が連れ去られた。この事件は、11人の女性の夫か恋人が、各300万円を半グレ集団「野放図」に払って依頼したものだ。
調査会社スマ・リサーチ社に勤務する紗崎玲奈は、存在を知られていないDVシェルターの場所を調べだした探偵が、玲奈の妹の居所を突き止めた探偵だと見極めて。調べ出した探偵を知るために野放図を追って拠点のある那須に乗り込んでいく。と……。
【読後】
此度は、玲奈と一緒に野放図を追った警視庁捜査一課の窪塚警部補との恋が絡んでいます。玲奈は、窪塚のかざらない人柄に淡い恋心を抱きますが。窪塚は、野放図との戦いで亡くなります。このために最後はしんみりとなってきます。
「購入」
探偵の探偵Ⅱシリーズ2作目《文庫本》
2014.12発行。字の大きさは…小。2023.10.29~11.01読了。★★★★☆
Webで発注、220円で購入2023.10.11
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探偵の探偵シリーズ一覧
05.桐嶋颯太の鍵
04.探偵の探偵Ⅳ
03.探偵の探偵Ⅲ
02.探偵の探偵Ⅱ 2023.11.01読了
01.探偵の探偵 2023.07.09読了
~~~~~~~~~~~~~~~~詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
玲奈が可哀想すぎる。
松岡圭祐さんの作品に出てくるヒロインは、みんな強くて怪我はするけど痛め付けられる感じはあまりない。
なのに、玲奈は毎回怪我だらけで強いのは強いのだけど、いつもギリギリ勝つ感じがする。
妹の敵に繋がる道が少しづつ見えてきた二作目でした。 -
第2弾!
相変わらずキレッキレ!
こんな事してたら、死ぬで〜!っいうか死んでると思う〜!
探偵って、こんなにあかん知識が、色々あって成り立ってる職業なんや!
メスに納豆混ぜて、痛みパワーアップとか…
灯油とライターで火炎放射器とか…
セキュリティー破るとか…
ランボーみたいや。古!
玲奈さん、相変わらず激しい。
自身の事は、一切気にせず、ボロボロになりながらも悪を断つ!悪もんには容赦ないな。
どっかの人権擁護団体からは、抗議来そうやけど、私は応援します!
なんて言っても、北川景子さんみたいな人やし!笑
ようやく、妹を死に導いた死神の真相が!次回、対決みたいなんで、頑張って読みます! -
この第二巻も一気読みだった。
引き込まれた。
もうすこし玲奈をいたわってやろうよ・・・。松岡先生~。 -
1に続き、こちらも9年ぶりの再読。
やっぱり所々しか覚えていなくて、初読のような感覚で読み進められた。
玲奈ちゃんって、強ぶったり冷静さを装ったり無謀な行動に出たりするわりに、結構すぐにボコボコに痛めつけられて、よく泣いたりと感情が不安定で、読んでて正直辛いなーって思うけれど、ある意味人間臭い、ただただ汚れのない素直な女の子なんだと読みながら「強くなれ!負けるな!」って応援してしまってる自分がいる。
「高校事変」や「JK」のような爽快感は味わえないけど、地味だけど戦う女の子はやっぱカッコイイし面白い。
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前作で同僚をピンチにし、人間関係がズダポロになった主人公。DV非難シェルターに隔離された女性たちが、何者かの手引きでDV男たちに連れ戻される。主人公はレイプ寸前?まで何度もいき、かなり過激な展開。プロットは正統派ハードボイルド
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探偵の探偵を描いたシリーズ第2弾。前作で阿比留の壮大な計画を破たんさせた玲奈は、自分の妹を死に追いやった探偵を「死神」と名付け、その正体に迫っていく。前作では、そんなに出番のなかった捜査一課の窪塚が大活躍し、これは玲奈の相棒となるのかと思いきや、まさかの結末・・・いつもなら、この手のシリーズは「ライトな感じ」でカテゴライズするのだが、このシリーズは題材がDVだったり、ストーカーだったり、内容は他のシリーズに比べるとかなりヘビー。しかも、シリーズ全体がつながっているので、1冊1冊を楽しむことが出来ず、つい先の展開が気になってしまう・・・と言うことで、続けて3を読んじゃいました。
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バイオレンスものは正直苦手。
なのに続きが気になって仕方ない。
やめられない。
多分、今日しばらくは、
ヤクザ映画を見た帰りの昭和の親父みたいに、
心なしか肩が風切ってる気がする。 -
1作目に引き続きページを捲る手が止まらない!
夜更かし&一気読み必至の一冊だった。
3作目も読みたいけれど、ここまで読むのを途中で止められない本は滅多にないだけに、
依存?中毒?になったようで、怖い気持ちもあり。
読み始めるタイミングは考えるべきだな…。