- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062930314
作品紹介・あらすじ
訪れたバブル景気。高卒銀行マン滝本は、出向先の商社を我が牙城とすべく地上げをてこに違法すれすれの手段で地位を固めていく。野望の果て、滝本がついに手を出した“禁断の錬金術”とは。地価も株価も天井知らずだったあの時代、成り上がり地に堕ちた男と女、生き残り逃げ遂せた者たち。渾身の傑作企業小説!
感想・レビュー・書評
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面白かった!
バブル時代のイトマン事件をベースとした物語。
読み終わった後、イトマン事件を調べると、描かれている構図がほとんど一緒。
イトマン事件も勉強になる物語でした。
下巻では
いよいよバブル全盛期。
滝本の野望はさらに高まります。
そして裏の世界の人間とも徐々に繋がっていきます。
ゴルフ場の会員権取引、絵画取引など、さらにビジネスを拡大していきます。
そして、浪花物産の自身の株保有率を高め、自分の城とすべく、裏金取引。
さらには、企業乗っ取り。
しかし、公定歩合の段階的引き上げによる金融引き締めによって、バブルが終焉します。
一気に転落、追いつめられていきます。
大蔵省への内部告発。社長の解任..そして裁判。
バブルの時代を駆け抜けた男の物語でした。
イトマン事件ではいずみ銀行が住友銀行、浪花物産が伊藤万に相当するようです。
イトマン事件で登場した人物も一通り出て来ますし、そのエピソードもほぼ一緒です。
ただし、イトマン事件は闇社会の住人が住友銀行の金をイトマン経由でむしりとったという構図ですが、本書では、その構図を持ちながらも、一人の経営者滝本のヒューマンドラマという形でまとまっていると思います。 -
イトマン事件を題材にしたバブルの狂乱を描いた作品。
勉強にもなった良作。 -
バブルの時代がどんなものであったのか、投資家はどんな動きをしてお金を生んだのか、バブル崩壊とは。
そのあたりがよくわかる小説で、ただ小説を読むだけでなく、知識がつきました。 -
イトマン事件をモデルにした小説。
バブル時代の様子がよく分かる。
かなり無理な投資をしているが、バブルは弾けるまでは誰も分からないというのが、登場人物の行動や心情を通じて描かれている。
銀行の学歴偏重主義も勉強になる。これは殆どの大手企業はどこも同じだろうが。 -
イトマン事件をモデルに描かれた小説
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バブルのことが一番わかった本。
おはようございます
やま
おはようございます
やま