幻想探偵社 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062931496

感想・レビュー・書評

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  • 今回は成仏お手伝いがコンセプトの探偵社。
    相変わらず死者より人間が怖い事件だけどゲルマ電気館と登天郵便局も出てきてなかなかのハッピーエンドさ。
    大島ちゃんが着任で良かった。

  • ほんわか、のほほん、、のファンタジー・ミステリー・ホラー・バラエティ・ラヴコメ…第四弾。スミレちゃんが懐かしい!、大島ちゃんは過去作の真理子さんを彷彿させるなぁ♪。

  • 幻想シリーズなんですが、このシリーズの「シリーズなのかな?あぁ、シリーズなんだね」という緩いつながり方がとても好ましい。登場人物がそれぞれ素敵なキャラクターで、個性を発揮してるんだけれども、シリーズであることを強く主張しない。その分、「うん、そうだよね、そうそう」とにんまりさせられる感じが、これもまた、好ましいのです。
    さすがに、探偵社。今までで、最も事件らしい事件となりました。ご都合主義かと思えるくらい、すべてのことが事件に集約されていくのは、幽霊が中心人物なのだから、仕方がないことで、それが文章にスピード感を与えているんですね。
    一番意外だと驚いたのは、探偵社の新所長、へえ、あんたが所長になるのかい!とウキウキしました。
    そういえば、探偵社なのに、所長なんですね。

  • 相変わらずの不思議な世界観。あの世とこの世の境界線が不確かで、時々不安になる。それがクセになる。
    今回の主役は中学生で、甘酸っぱい恋愛模様も展開される。ちょっと都合の良い展開なのは少女マンガのよう。ただ、明確に殺人が出てくるのにちょっと軽く流されてしまって、こんなもので良いの?という感じもした。そういう空気もこの作品ならではかな…
    サラフィアとロザリア・ロンバルドの名前が出てきたのが、リアルと交わってちょっとした違和感。(主人公の容姿について言及されてしまったからかな…名前だけでその後の展開のネタバレ要素があったからかも)
    これまでのシリーズの登場人物もバンバン登場するので、懐かしさや嬉しさもあり。おばあちゃんの強いキャラクター、好きだなあ。

  • 唯一読めるホラー。
    でも今回は怖くなかった。ホッとしたような少し残念なような(笑)
    あんな純情な少年がいたら会ってみたい♪
    マリコさんが出てこなかったのが残念。

    H27.11.15~11.22読了。

  •  堀川アサコさんが書かれた「幻想探偵社 (講談社文庫)」は、「幻想郵便局 (講談社文庫)」から続くシリーズ物の第4作目だ。今回は幽霊専門の探偵社が舞台の物語だが、怖くもなければ恐ろしくもなく、ほんわかとした心温まる物語だ。

    《あらすじ》
     中学校の野球部でエースをつとめる海彦は、チームを夏季大会で準優勝に導いた真面目な性格の生徒。そんな海彦は父親のちょっとした一言でスランプに陥ってしまい、やむなく野球部を休部してしまう。
     周囲の理解を得られないまま、やるせない気持ちで街を歩く海彦の前に、同級生で密かに憧れていたユカリの生徒手帳が落ちていた。慌てて周囲を見渡すとユカリは古ぼけた雑居ビルに入っていくところで、慌てて追いかけた海彦は「たそがれ探偵社」という不思議な探偵社に紛れ込んでしまう。
     エレベーターで一緒になったヤンキー姿の大島は、よくよく見ると影がない幽霊。「たそがれ探偵社」は幽霊専門の探偵社で、幽霊の悩みや頼みを解決するための探偵社だったのだ。
     大島は海彦やユカリと同じ中学校の卒業生だったが、自分がどうして死んでしまったのかを忘れてしまった大島のために、海彦とユカリは中学校で起こった15年前の事件について調べ始める。その途中でも、様々な幽霊の頼みごとに遭遇し解決していくが、大島が死んでしまった謎に迫るにつれて、海彦とユカリにも徐々に危険が迫ってくる。


     幽霊が専門の探偵社という設定ながら、海彦とユカリ、探偵社の青木や幽霊の大島など、関連する人物同士のやりとりが心温まる内容になっている。また、物語が進む中で登場してくる街の人々との会話や交流もほんわかと優しく、スイスイと読んでいくことのできる物語だった。

     ちょっと不思議な設定ながら、登場するエピソードは心温まるものや心に響くものばかり。登場人物の設定も相まって、心温まる素敵な物語に仕上がっていた。

     暑い夏にすんなりと読める清涼感のある物語だと思う。

  • 今回も男性が主人公なのかぁ~
    と思い読み始めたら

    幻想シリーズおなじみ
    あの家系の人が!
    なんであの人がここに!
    なかなか楽しく読めましたよ。

    探偵社の話しでしたが
    このシリーズ毎回探偵のような
    謎解きしてるんだよね。

    この本のようななんか楽しそうな
    死後の世界があればいいなぁ~
    って感じたね

  • 幻想シリーズ。幻想郵便局以来、ひさしぶりにこの著者の本を読みました。自然に幽霊が存在するような描写が面白く、特に幽霊と生者の掛け合いがよかった。他のシリーズも読んでみたい。

  • 2015-97
    いくつかの話が最後にひとつに繋がっていく。
    15年の謎は結構ひどい話なのに、それぞれのキャラクターが個性的でコミカル。

  • 学生(らいすた)ミニコメント
    幽霊専門の探偵社が舞台になっている小説。謎解き要素もあり、過去シリーズの登場人物も出てきて楽しい物語。

    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/1323325

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著者プロフィール

1964年青森県生まれ。2006年『闇鏡』で第18回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー。『幻想郵便局』がベストセラーとなり、以降、「幻想」シリーズで人気を博す。他の著書に『ある晴れた日に、墓じまい』『うさぎ通り丸亀不動産 あの部屋、ワケアリ物件でした!』『オリンピックがやってきた 猫とカラーテレビと卵焼き』「おもてなし時空」シリーズ、「仕掛け絵本の少女」シリーズなどがある。

「2023年 『キッチン・テルちゃん なまけもの繁盛記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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