- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062932639
作品紹介・あらすじ
『殺人鬼フジコの衝動』の真梨幸子、とっておきのイヤミス。カンタベリーへの道中、同じツアーの参加客が各自、とっておきの不思議話を披露し合うことに。そこで見え隠れする客同士の接点。疑心暗鬼に陥った時、人は欲望をどこまで自制することができるのか? 5つのパワースポットを軸に交錯する幸せと不幸をあぶり出した、イヤミスの臨界点! (『聖地巡礼』改題)
感想・レビュー・書評
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パワースポットにまつわる短編集。
表題のカンタベリーテイルズが特に不穏。一癖も二癖もある登場人物に終始翻弄された。
後書きとのギャップもすごい。真梨先生のお人柄がなんだか可愛くてエッセイも読みたくなる〜詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
パワースポットをテーマにした短編小説。
イヤミスなんだけど、もうちょっと
いろいろ話を回収されたイヤミスの方が好きだったなぁー。
グリーンスリーブス
学生の頃嫌いだった彼女が、全然別人になってた。
カンタベリー・テイルズ
とっておきの話をして最下位の人は入場料を全員分払う。
ドッペルゲンガー
熱海の芸者さんが殺された。いろいろややこしい!!
ジョン・ドゥ
殺人を目撃したら、今度は自分が狙われる。
シップ・オブ・テセウス
落選した小説。人間は進歩しているようで苦しんでいる。
はしがきや、あとがきを読んで、真梨幸子さんに
売れない時代があったことに驚いたよ。
電話が何度も止められたことがあるみたいで、
ちょっと意外だったー!!
パワースポットでパワーをもらいすぎても、自分の器に
あっていなかったら、逆にパワーを持っていかれる、
なんて考えたことなかったよ。
パワースポット行って、パワーもらうもん、って思ってた。
この発想は、目から鱗ー( ゚ε゚;) -
5編からなる短編集。ほんのちょっとずつ繋がっている。
ほかの作品と比べるとちょっと物足りないかも。 -
5つの短篇からなる。
少しずつ登場人物や話が重なっていたりする。
パワースポットが軸になっていて、良からぬことが起こる形。
ちょっと話の波に乗りきれなかった感じがする。
2024.1.7 -
え、関係あるの? 何がなんだかわからなくなる。何を信じたらいいのかわからなくなる。信じ過ぎても信じなくても不安になる。クラクラする。
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先が気になり一気読みです。想像以上に面白くてハマりました。救いようの無いのを期待してましたが違う意味で満足度高かったです。
何度か まさか… と思わされ、表紙画像には まさに… と思わされました(*・艸・)
これは個人的に映像化希望です✨ -
「孤虫症」が面白かったからずっと売れてる作家さんだと思ってた。
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パワースポットにまつわる5つの短編。少しずつつながっているがイヤミス5連続かというとそうでもない。かつて売れない作家だった頃に「聖地巡礼」というタイトルで書いた(が売れなかった)作品の改題だそう。
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2019.6.25読了 パワースポットにまつわる短編集 誰もパワーもらえないし誰も得しないクセになる後味の悪さ