- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062934749
作品紹介・あらすじ
「万能鑑定士Q」シリーズ完結!
タイムリミットは120時間、ムンク「叫び」の謎を解け!
出発点となったリサイクルショップ<チープグッズ>に戻った凜田莉子。ムンクの絵画「叫び」の盗難事件を機に、過去最難関の謎へと導かれる。事件を追ううち、探偵になった小笠原悠斗との心のすれちがいにも、真意が見え始め……。人の死なないミステリ「万能鑑定士Q」シリーズ遂にここに完結。
〔シリーズ最終巻にふさわしい、堂々たる「謎と解決」だ〕
史上最高の贋作家・コピアとの因縁の対決も盛り込まれ、過去作に登場したキャラクターたちとも「再会」できる。ファンなら大歓喜の展開が目白押しだが、この一作で初めてシリーズに触れるという人も、間違いなく楽しめる。人物情報や関係性は丁寧にフォローされているし、過去作のエピソードに言及する際は「分からなくても大丈夫」というシグナルがちゃんと出ている。そのうえで、誰もが楽しめる「人の死なないミステリ」として、抜群の完成度を誇る。――吉田大助(書評家・ライター)
〔これ以上ない、最高のハッピーエンディング!〕
映画化・コミカライズされ、海外でも知名度のある作品だけに、ここで完結させてしまうのはもったいないのでは……と第一作から追いかけてきたファンとしては思っていたのだが、前作『探偵の鑑定1』&『探偵の鑑定2』を読み、今回の『万能鑑定士Qの最終巻 ムンクの〈叫び〉』を読むにいたって、すっかり考えを改めた。シリーズの完結編として、これ以外の展開は考えられない!――朝宮運河(ライター)
感想・レビュー・書評
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無事完結。
今まで関わってきた人もちょこちょこ出てきて、
人の死なないミステリーのこのシリーズ好きでした。 -
シリーズ最終巻。前作の「探偵の鑑定」で角川書店を退職した小笠原と莉子の擦れ違いから、物語は始まる。莉子はお店も閉店し、古巣のチープグッズに戻っていたが、極秘で日本に持ち込まれたとされるムンクの「叫び」が盗まれ、取り戻すために奔走する姿が描かれる。モナ・リザを彷彿とさせると思いきや、最終的に描いたのは、莉子の最大の敵・コピアとの対決。最終巻らしく、これまでシリーズに登場した人物も、そして、このシリーズの後を継ぎそうな「水鏡推理」シリーズの水鏡も勢揃い。これで終わってしまうのかと思うと、少し寂しい気もするが、ハッピーエンドで終わったので、一安心。
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遂に終わってしまった。もうネタ切れだったのかな。何か無理矢理終わらせたような感じもあったけど。
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終わらせた感じ
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思考法というものの面白さを教えてくれたシリーズ作品で、あらゆるものを鑑定する万能鑑定士 凛田莉子を主人公とした人の死なないミステリーの完結編。
沖縄の離島で圧倒的な劣等生だった莉子が上京し、とあるリサイクルショップの店長からロジカルシンキングを学び万能鑑定士として活躍するところからシリーズは始まる。
これまで自分が読んできたミステリーとは違い、ロジカルシンキングという武器を身につけるまでの経緯が描かれていて心を掴まれた感がある。
これまでのミステリーの定番であった殺人事件が起きないのもある種の魅力だ。
ところどころ生活感を感じる場面もあり、名探偵のミステリーよりも身近でありながら、論理的に犯人を追い詰めるところは名探偵に負けていない。
別シリーズの登場人物達の物語と交差し、互いに協力しながら進んでいくストーリーにも面白さを感じる。
巻数はかなり多かったが、次が出るとつい気になってこの最終巻まで手に取り続けることになり、かなり楽しませてもらった。
このシリーズには人が死ななくても謎解きが楽しくなるミステリーがあることを教えてもらい、自分の読書の幅を広げるきっかけにもなっている。 -
これで最後と思うと感慨深い。
まだまだ、続きを読んでみたいような? -
危うく晩節を汚しかけたQシリーズ、華麗に大団円。
当初は最終的に蚊帳の外に追いやられていた小笠原も、とうとうカッコよくラストに割り込むまでに成長した。
最終巻も面白かった。こういう物語は貴重なんだよなぁ。
めどがついたって言ってるのに、バトンタッチとはなんだかなぁって思ったけど、家庭を持ってしまったんじゃあ仕方ないね。
水鏡推理も悪くないんだけどやっぱQが良いんだよなぁ。
そんな私にとって朗報なのが、αシリーズの続刊の可能性が示唆されたこと。頼むあと一巻だけでいいからαの話を書いてくれ。さすれば私は安らかに眠ることができる。 -
探偵の鑑定二巻の終わり方があまりにも残念だったので、この本も読むのが怖かった…でも表紙があれでアンハッピーはないよね。期待通りの大団円で終わりました
水鏡推理にバトンタッチで終わったけど…
お母さんになった莉子もよかったです