本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062935128
感想・レビュー・書評
-
石田三成は立派だった。本作で好感度が爆上がった理由は数あれど、数寄が「わからない」という設定が作者を加速させたであろうことは想像に難くない。
なぜならば、本作における古田織部の流石と言われる数々の「数寄」はどう見てもセンスがない。すごくないものを本作ではがんばってすごいものにしていると言わざるを得ない。
つまり、古田織部の数寄を「わからない」石田は作者の一部を投影していたのではないか。
京都のいやらしい公家文化にどっぷりとハマれた古田に、作者の無意識のアンチテーゼが三成を通して行われたのではなかったか。
妥当性は乏しいかもしれないが、読了後にそんなことを思い浮かべてしまった。詳細をみるコメント0件をすべて表示