清らかな煉獄 霊媒探偵アーネスト (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062935524

作品紹介・あらすじ

「この電話番号の相手が、霊媒師の助けを必要としているのよ」 そう言って、霊感ゼロの喫茶店店主・佐貴に電話番号を手渡した黒髪の美女。この浜本理佳と名乗る女性は、佐貴の友人であり由緒正しき霊媒師・アーネストの助けが必要なのだという。電話をかけてみると、なんと理佳は1年前に自殺していた……。理佳の恋人も変死しており、アーネストと佐貴がその謎を解き明かすべく、動き出す!

感想・レビュー・書評

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  • 最近ハマり出した霊媒探偵シリーズ。
    前回の『ザミステリー』的な舞台とはまた変わり、現実味を帯びた事件と舞台。
    前作と共通するのはミスリードのような引っ掛けがあちこちに散らばっていることと、霊媒探偵だけあってファンタジー色が時々見られること。あまり『霊媒』要素はなかったですが(笑)

    前作の方が好みでしたが、今作も面白かった。
    一気に読みたいのになぜか読んでいると眠くなり、少しずつ読みました。

    キャラクター的には秋重くんが気になってきました……彼はあのままか、それともまさかの悪役になるのか!?(それはないか(笑))秋重くんの「マスター」呼びにちょっとにやけちゃいます。

    次巻すぐ買いたいけど、文庫版は出ないのかな??雪のやつ。できれば文庫版で揃えたい……というか文庫版の絵が好みなので。
    文庫版になるのを待つか……買ってしまうか悩むところ。
    タイガの方は既に文庫だからあのままなのかな??
    なんでタイガに移ったんだろうか……
    そのへんの事情詳しい方教えて下さると助かりますヽ(*´∀`)ノ

  • あらゆる事件を混線させても、後味まで含めて綺麗な幕引きにさせるのがこの作品の名探偵。ちょっと綺麗すぎるかな?今作でも「名探偵」が定まらないけど、次は誰かな~?
    私はずっと誰かの特別になりたいと思っていたけど、それって思春期特有なの?そんな大人は駄目なのかな?少しショック(笑)

  • ミステリ的な仕掛けがないわけではないのだけれど、パスラー的なものは期待しないほうがいい。ミステリータッチのファンタジーかなあ。だからと言ってつまらないわけではなく、レギューラーキャラのやり取りを見てるだけで和む。

  • 物語は普通に楽しみましたがしかし。
    これはミステリなのか?
    ふたりのひとをひとりと思わせたり、男女の誤認をさせたりした意味がよく分からなかった。
    双子の造形はいいんだけど、必要性がいまいち…

    アーネストと佐貴の関係はにやりとする。
    よかったと思ったのは、アーネストが佐貴を信頼して最後を任せたこと。アルグライト家の呪い、のはなしをされて、それでも佐貴はアーネストの傍にいることを選ぶ、というニュアンスだけど、はっきりふたりとも言葉にしなかったこと。これから呪いという言葉を受けてどう変わっていくのか、楽しみ。

  • 死者の祈りが〝真実〟と〝幸福〟を導き出す―
    霊感ゼロの喫茶店店主・佐貴に、霊媒師の助けが必要なの、と電話番号を手渡した浜本理佳と名乗る女。由緒正しき霊媒師・アーネストへの依頼である。電話をしてみると、なんと理佳は一年も前に自殺していた!

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著者プロフィール

3月7日、東京都調布市生まれ。『渦巻く回廊の鎮魂曲 霊媒探偵アーネスト』で第49回メフィスト賞を受賞し、デビュー。ほかの著作に、『私たちは空になれない』などがある。

「2023年 『獏の掃除屋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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