妻よ薔薇のように 家族はつらいよ3 (講談社文庫)

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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062938815

作品紹介・あらすじ

無神経な夫・平田幸之助の言動に、それまで一家を支えてきた嫁・史子がついにキレた。妻として母として嫁として、いなくなって初めてわかる史枝の有難み。後悔しつつも素直になれない幸之助に、周囲の心配は募るばかり……。山田洋次監督の傑作映画を、「東京バンドワゴン」の小路幸也がノベライズ。笑いと涙で家族の愛情を描く、喜劇シリーズの総決算!

感想・レビュー・書評

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  • 家族でいることは、つらいけど、いいねえという感じ。山田洋次世界と小路幸也世界の融合で、善人ばかりの過程。寅さん的な空気を読めない身勝手な男ども(次男を除く)、うまくあやつる女はつらいね。

  • 平田家に嫁いだ史枝さん。
    昔は 専業主婦で、長男の嫁としては、未だいい方かもしれない。
    なぜなら、主人の方の姉弟やその配偶者が、人が良いし、史枝さん自体の人柄も良いから、いい人間関係が出来ている。

    我儘的には、舅・姑も、いじわる的な事も無い。

    しかし、亭主殿には、、、少し無神経な人柄が、表れている。

    登場人物が、一人ひとり、述べるタイプのストーリーで、わかり易くて、アッと、言う間に読めてしまった。

    嫁、主婦、妻、母親、、、、のすべてをして、お金のやりくりをしながら、20年間過ごして、さて、自分は何を生活に喜びを求めているのか???と、ふと、立ち止まってしまった史枝さん。

    自分のうたた寝というミスで、泥棒に入られて、20年間ため込んだへそくり40万円・・・・・
    盗難された事も大きな失望であったが、、、、その対処に夫の言葉は、心に傷が、深く刻み込まれたと、思う。

    最後は、めでたし、、と、なったが、、、、このまま、人間の角が取れてまあるく付き合いが、出来たら一番なのかも・・・・

    今度は、子供からの語ります!が、欲しいと、思った。(笑)

  • あはは、もうほぼお決まりのパターンではあるけれど、小路さんのこういうやつは、安心して読めるところがイイなぁ〜w

    ちょっと嫌なヤツも、実はいい人的な……ねw

  • +++
    無神経な夫・平田幸之助の言動に、それまで一家を支えてきた嫁・史枝がついにキレた。妻として母として嫁として、いなくなって初めてわかる史枝の有難み。後悔しつつも素直になれない幸之助に、周囲の心配は募るばかり……。山田洋次監督の傑作映画を、「東京バンドワゴン」の小路幸也がノベライズ。笑いと涙で家族の愛情を描く、喜劇シリーズの総決算!
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    史枝さん、よくやった!という感じである。それにつけても、幸之助のなんと無神経で身勝手なことか。史枝さんがも、よくいままで耐えてきたものである。救いは、義理の関係も含め、周りがおおむね史枝さんの存在意義を大いに認めてくれているということだろう。それがなければ、個人的には、金輪際戻りたくはない。幸之助がすっかり心を入れ替えたとは、まだ信じられないが、少しずつ変わってくれることを祈るばかりである。家庭の、主婦のありがたさがよくわかる一冊である。

  • 家族はつらいよの1をDVDで観たことがあって、結構面白くて何度か楽しんだ。
    そこから小説も読むようになったのだけど、頭の中でそれぞれの役者が演技しているようで一気に読んでしまった。

  • 夫にキレた妻の反乱!

    平田家の長男に嫁いだ史枝は、三世代家族の家事を完璧にこなす専業主婦。しかし、ある事件をきっかけに夫の暴言に傷つき、行方も告げずに家を出たため、一家は大混乱に陥った。山田洋次傑作喜劇の小説化!

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著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』(祥伝社)、『素晴らしき国 Great Place』(角川春樹事務所)、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』(以上、PHP文芸文庫)などがある。

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