- Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063143959
感想・レビュー・書評
-
奴隷として売られることになったエウメネス。彼の没落の要因となったスキタイ人奴隷ターミネーターとのかすかな交歓、エウメネスおつきの奴隷だったカロンとの複雑な感情を秘めた交流。貴族の御曹司という境遇から奴隷への急転落。諸々の感情があるとき爆発的に強く噴出する場面が、この作家の素晴らしいところだ。
かようにギリシャの奴隷制がキーとして描かれるが、対してマケドニアでは奴隷が少ないという陳述があとで出てくる。
エウメネスら奴隷を乗せた船ではさっそく奴隷の反乱が起きるが、しかし、奴隷は烏合の衆にすぎず、船は沈没。エウメネスが流れ着いたのは田舎の(つまり野蛮人の)村。彼はここボアの村に居つくことになる。自給自足の生活の一方で、剣の腕を磨き、請われて村人たちにギリシャ神話の講義を始める。共同体レベルでも知は力なりといいたいようだ。
どこに行ってもよそ者のエウメネスがここで数年の間、所属する集団を見出すのだが、ギリシャ世界とは習慣の異なることが多く、「文化が違う」とあきれてみせる。文化を相対化できるのもエウメネスの強みなのだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ちょっと大きくなったエウメネス。ティオスの若様ダイマコスの顔はパカーッと割れて何か飛び出してきそうな不安感があるんですが。。私もエウメネスと同じで利き手とは反対側に得物差したいです!
-
この巻は本当にいいシーンだらけでした。
-
奴隷となったエウメネスに訪れた、再び大きな転機。
彼の資質。
才能の片鱗がチラリと垣間見える部分もあり、自然と興奮してくる。
さて、巻末では何やらまた大きな展開の予感。
次巻が強く気になる。 -
奴隷身分になり、買い手が現れ、反乱、沈没、漂着。
パフラゴニアにて、事件が発生。
エウメネスが問題解決に乗り出す。
これは、徐々に頭角を現し始めた所なのだろうか?
知略もの?益々面白くなって来ました。 -
読了。