- Amazon.co.jp ・マンガ (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063284348
感想・レビュー・書評
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ならば、良し!壮大。
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曹操が万能すぎるとか、何でもかんでも蒼天節でバァーっと勢いで収めてしまう所とか(まぁ、それが蒼天航路の魅力でもあるけど)色々つっこみたくなってしまいますが、好きな漫画ではあります。(三国志って結構いい加減だから別にいいんだろうけど)
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画力、ストーリー、演出、どれもとんでもなく上手い。
曹操という悪役を主人公にドラマが繰り広げられ、三国志の「新訳」とも言える作品。横山光輝氏の三国志がこれだけ一般化されている中で、これだけ大胆におもしろくしたのはすごいと思う。 -
曹操を主人公とした三国志漫画。日本人にはおなじみの吉川三国志や横山三国志と違い、『三国演義』に準拠していないので、それしか知らない人には新鮮かもしれない。曹操が完璧すぎるのが気になるが、それでも十分面白い。登場人物ほぼ全員が魅力的なのがすごいと思う。おおかたの三国志ものは大抵誰かが引き立て役だったりするものだが、この作品では誰にでも必ず見せ場がある。
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三国時代の中国。魏に生まれた阿瞞は、乱世に己の宿命を見出し、中華の安定、三国の統一に向けて権力の座へ駆け上がっていく。阿瞞は即ち、魏の武帝・曹操である。四天王をはじめとする熱き魏の武将、董卓、劉備、孫権ほか数々の宿敵。絢爛豪華な男たちに彩られた、乱世の奸雄と畏れられた男の感動の生涯!
(1995年)
— 目次 —
トンの都
阿瞞の剣
怪童来々
許チョの天佑
再会
馬上問答
黄砂を呼ぶ指
水晶
煙の魔人
淫獣 -
10年前くらいに読んだものの再読
曹操孟徳の魅力に取り憑かれる導入部として
充分過ぎる第1巻
最近観た三国志のドラマがつまらなくて
蒼天航路を読みたくなりました
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最近、横山三国志を読破したので蒼天航路にも手を出してみた。
まだ割とごちゃごちゃしてる感じでよく分からないけど、最後まで読んでみようと思う。 -
10年前か?知人に勧められ読んだときは、よくわからず止めてしまったが、 曹操を主人公にした三国志の話だと知って再読、面白い。
頭の中で横山三国志を思い出しながら読む。
画力には迫力があるが、話はごちゃごちゃしてわかりづらい、あれこいつは敵なの味方なの?でも面白く、読破したいと思う。6巻まで。 -
この「「蒼天航路」と吉川英治版「三国志」、
さらに宮城谷昌三版「三国志」を
併読する「とことん三国志」のチャレンジの始まり。
歴史的順序では宮城谷版が曹騰の時代から始まるために先行し、ここで曹操の少年期を描いた「蒼天航路」が併読の流れに加わる。
三国演義では、敵役として曹操が描かれるために割愛される部分だ。
曹操に関する少年期と北部熨のエピソードは、吉川版にも宮城谷版にも簡単に記載されているが、ここまでの詳細はない。
もちろん水晶を巡る張譲との因縁は「蒼天航路」の創作と思われる。
その代わりに吉川版には劉備の親孝行の話が、宮城谷版では宦官と外戚が繰り返す大義の革命の歴史が詳細に語られるのが各々の特徴になる。
蒼天航路は水晶に始まり、水晶に終わる。
この意味は、曹操という希代の傑物を中華、漢帝国の枠に収めないという意図であろう。三国を突き抜けて、遠くインドやヨーロッパを見ていた男としての人生を追い続けたということになる。
「乱世の奸雄」と呼ばれる、英雄の物語の始まりである。
「蒼天航路」は既読時のレビューをmixiレビューに載せていたので、この機会に改めてこちらに移動する。
蒼天航路 (1) 過去レビュー
自分の人生の季節とこの作品が呼応したときに
全巻挑戦しようと決意して、
今年がそのときと思い、大人買いしました。
レビューでは、その巻の気に入ったシーンをまとめていきます。
「原作 李学仁」がクレジットされているのは、
この巻から3巻まで。その後は、原案になります。
つまり少年期から董卓時代までと、
それ以後の時期で、
蒼天航路に李学仁が与えていたものがなんだったか、
その内容の判別によって評価の分かれるところです。
そしてそれがこの作品の色合いをどう変えたか。
印象でいえば、王欣太が、作品世界の大きさにビビることなく、
画才をあますことなく発揮していたのが前期の特徴だと思います。
そして、李学仁は、その豊富な知識で
従来の三国志物語からはみ出すべく曹操を描いた。
その相乗効果で、この作品を破格の作品にしたと思います。
そう、初期の特徴こそ「破格の人」を破格に扱ったということです。
その象徴が「水晶」。
蒼天航路の登場人物の中でももっとも印象に強い女性。
漢朝にあって、漢を見ず、
三国時代にあって中原だけを見なかった曹操。
その国際的な視野の広さを
水晶という女性に象徴させているのは見事。
中華の偉人が「アモーレ」と恋人と呼ぶとき、
この作品は、ふつうの三国志を逸脱した。
まさに「破格」の作品になったのです。