キリコ 1 (モーニングKC)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063286113

感想・レビュー・書評

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  • 目の前で兄の頭が銃弾で吹っ飛ばされた。
    渋谷の雑踏の中、一瞬、遊佐朗の視線が捉えた女。刑事としての直感が訴える。あいつが犯人だ!
    裏通りを抜け、廃墟と化したビルへ逃げ込む女。追いかける遊佐も廃ビルの中へ飛び込む。女は榊キリコ、暗殺者だった──。
    これが、血にまみれ続けることになる2人の出逢いだった。
    鬼才・木葉功一、長編デビュー作。第1巻。

    野獣のようなタフネスと猟犬のような嗅覚と頭を持つ野獣刑事、遊佐朗。
    冷徹な殺人機械で幼子のような脆さがあるアサシン、キリコ。
    ふたりの警察やヤクザを巻き込んでの抗争を、天王洲アイルを舞台にした凄まじいカーチェイスや銃撃戦、警察とヤクザと大企業とマフィアの非情な駆け引きを交えて描いているし、強烈なキャラクターがせめぎ合う群像劇としても、映画的な緩急で惹き込まれる。

  • 再読 2から4巻省略
    おとこのろまん
    それはテッペンとったることである
    名誉欲である
    俗には権勢財力やいろいろな意味で優れた女性を意中にすることで表現される
    そんなことしてなんになるのか
    ということだからこそより「ろまん」に値するから仕方がない
    おとこのびがくという名のかっこつけを兼ねて追求することもあるが
    こちらは敗北しても受け入れてくれるので始末が楽

  • 元刑事と殺し屋。追う者と追われる者。
    その狂おしい憎しみは恋い焦がれているかのよう。
    血まみれ追走劇です。
    キリコの眼力にヤラれます。
    タフガイ遊佐朗に惚れちまいます。
    勢いは衰えることなく全4巻一気読み。
    大満足です。

  • 全4巻ですね。流れるような筆遣いと、全体に走る不条理感が
    なかなか良かったです。

    最終巻ラストはやや疑問視ですが、地雷震とはまた別の意味で暑苦しい感じでしたね。

  • 前後しちゃいましたが、ワタシが初めて出会った木葉作品!
    …実は、当時『め組の大吾』の神田恵を「好きだー」って騒いでいたワタシに、友達Wが雑誌で見た『キリコ』の遊佐を「アンタの好きそうな感じがするよー」と教えてくれたのでした★
    (どっとはらい)

    確かに、遊佐!遊佐いいねぇ。たまらんねぇ。
    本能と自分の欲求に従って生きてる所がたまらん!!
    Wの指摘は正しかった訳だ(笑)。

    でもそれ以上にハマってしまったのは、コマ割りの流れ方が映像を観てるような錯覚を起こしてしまったところ。
    すんごくカッコいい…!!(動きのあるシーンが特に顕著!)
    そして、殺し屋キリコ!!眼が離せないんだよ…!
    このコの流れは、「フルーツ」の一作目に続いてるよなぁ〜(あー好き好きー)
    一見、静かな水面のようだけどその水面下は狂おしいほど荒れ狂っているような…
    狂気を隠し持った美しさ。
    うーん、たまらない。。

    ホント作品に出会ってよかったぁ…!

    ★ちなみにWは野呂が大のお気に入りでした!

  • 週間連載を追いかけました。バイオレンス!エロティクス!この人の表現を、この後追いかけていくことに…。

  • 物語全体としては尻つぼみ感があり、三ツ星。

    しかし、一巻のインパクトは半端じゃない!

    絵の構図、アングルがとってもかっこいい!

  • (全巻感想)
    アクの強い絵が人を選ぶかもしれないけど、読めば奥の奥深くまで引き込まれる面白さ。アクションも心情も思惑も、どこをとっても凄まじい完成度。
    どこか実力と資金力のある監督さんが映画化すればいいのに、と割と本気で思う。

  • きついけれど、鮮烈な印象のマンガです。

  • ¥105

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著者プロフィール

漫画家。1995年、アフタヌーン四季賞で四季大賞を受賞した『JAGUA(ジャギュア)』にてデビュー。98年、週刊モーニングに『キリコ』を連載開始、そのエネルギッシュな表現で注目を集める。他の代表作に『クリオの男』『フルーツ』など。現在、週刊漫画サンデーにて意欲作『セツ』を連載中。

[HP/ブログ]
「木葉功一のブログ」→ http://d.hatena.ne.jp/kibakoichi/

「2012年 『NEMESIS No.7』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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