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- Amazon.co.jp ・マンガ (158ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063300628
感想・レビュー・書評
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好きな漫画家はと聞かれれば、香港の馬榮成と司徒剣僑、そして台湾の鄭問である。彼らは圧倒的な画力を持ちながら、あくまで消費的娯楽としての「漫画」に立脚点を置く。気取らない、だが確かな矜持が彼らの魅力だ。<br>
ただ、馬榮成と司徒剣僑の作品は、木魚書や連環画を出発点として発達した「香港漫画」という、日本漫画ともアメコミとも異なる独自の進化を遂げたジャンルに属する。<br>
日本人の考える「漫画」に最も近いものを描くのが、鄭問である。<br>
鄭問という才能が日本に上陸した瞬間を、わたしは知らない。あの闊達自在な墨痕の美を、日本の読者はいかなる衝撃を持って迎えたのだろう?<br>
彼と同時代に生きていることを、わたしは幸福に思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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