仮面ライダーファイズ正伝-異形の花々- (Magazine Novels Special)
- 講談社 (2004年8月17日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (262ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063304138
作品紹介・あらすじ
平成仮面ライダーに一番深く関わった男、井上敏樹が熱きファイズファンに贈る、「小説・仮面ライダーファイズ」堂々完成!巧・雅人・啓太郎・結花・勇治・直也たちは今?そして、真理の生い立ちがついに明かされる…。
感想・レビュー・書評
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やはり1年かけて描いていたストーリーをこの分量で小説に、っていうのは無理がある。しかも2週間で書いたらしい。それを知って拍子抜け半分、納得半分。そのぐらいの内容だった。
いくら登場人物達の心情が分かっても、諸々の経緯や理由が分からないことには、頭に入ってこない。テレビ本編と繋がりが無いなら、余計にストーリーをきちんと書いてほしかった。
ファンが「こういう描き方もあるんだなぁ」と楽しむための小説かな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
言わずと知れた555の正伝。
テレビでは絶対に描けない壮絶な設定でファイズを再構築している。
「真理は俺の母親になってくれるかもしれない女性なんだ」
の本当の意味がわかる一冊。 -
桜庭さんの555を読み終えたので、同コンテンツのノベライズのその流れで再読。
何度読んでも初めて読んだ時と同じ衝撃が色褪せない作品だと思う。もちろん、悪い意味で。
内容はキャラクター文庫と同じなので、細かいレビューはそちらで一度書いているので割愛します。
どう考えてもファイズの“正伝”とは言えず、まるっきりパラレルワールドで、キャラクターは崩壊しており、ファイズ好きにはお勧めできません。タイトルにファイズを使ってほしくない、氏のオリジナル小説として、別で出してほしい内容です。 -
555の小説版というよりは、要点を小説にした物。
555が好きなら是非。 -
TVドラマ本編では当然主人公である乾巧、劇場版では巧と対照的な立場にいる木場勇治にスポットライトが当たっていた。
そして、この小説版のメインは草加雅人だと思う。
小説はTV版を元にしたオリジナルストーリーであり、地上波では放送できないほどグロくてえげつない物語に改変されている。それはもう江戸川乱歩もびっくりのグロさ。
TVドラマと小説版で1番変わったのが草加。
とはいえキャラクターが変わったのではなく、ドラマ本編は子ども向けだからああ振るまっていたけれど本当はこれがやりたかったのねって感じ。
言動がオブラートに包まれることもなく、草加のしたかったことや心情がそのまま書かれている。
だからこの本は草加の本当の姿を書くためにあったのだと思う。
草加は幼いころからずっと母親を求めていた。
だから草加はずっと真里に愛されたいという願いを叶えるためだけに動いている。
でも、その姿は「夢を叶えるために生きる」とは程遠い。
ただ草加が自分の過去を背負ったまま生き抜くには、その生き方しかないだけなのだ。
そういうしがらみを海堂の「夢ってのは呪いと同じなんだ。」というセリフが表しているのだと思う。
井上敏樹の書く物語は、人の本質をついた、生々しくてグサッとくるセリフや場面が多くて好き。 -
これは朝8時の子供向け番組では放送出来ない内容。
映画版の小説を先に読んだからか、たっくんと真理の関係がまた振り出しに戻った感じられた。
というより、映画版の2人がノロケすぎだっただけか。あれはあれで微笑ましくて良かったけど。
最後にあった、草加役である村上君のあとがきが凄く良かった。 -
少なくとも、子供の読む本じゃありません。
雅人は本当に真理のことが好きなんだと思う(それが歪んだ愛だとしても)。
海堂が格好良すぎる。 -
久しぶりに読んだら思いっきり鬱にしてもらった。
こんなの朝8時にやったらヤバすぎるだろう。