- Amazon.co.jp ・マンガ (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063347340
感想・レビュー・書評
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これは絶対読むべき!生き延びるとは?人間とは?をド直球で。
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肉体が散乱するので最初は気持ち悪かったですけど、シンイチだけでなく寄生獣の心理や成長をリアルに描いてるので、ぐいぐい引き込まれます。
生き物の初源的な生態を冷淡残酷に描いてるので、生きることと死ぬことを強烈に感じさせられます。その残酷な背景の中で、人間の複雑な気持ちを描いているので、愛や友情というものをグッと際立たせているからすごい。
現代の多忙な日常の中でほとんど感じる機会がないんじゃないかと思うような感情、人間の一番大事で原始的で熱い感情を、とても純粋に強烈に感じることができるからすごい。
表層的な心理描写だけじゃなくて、無意識的な深いところの心理も描いてるからすごい。夢の中でミギーと話すシーン、野生化していくシンイチの無意識の心理、田村の心理の複雑化、これ全部すごい。 -
10巻前後で収まっている漫画作品というのは、作品として読み応えがある上にメッセージが深い。そもそも人間以外の知的生命体の視点から人間を考えるという発想が面白い。そして読者もその視点を得ることで、人間とはなんなのかを考える。そして行き着く答えが人間は地球の寄生獣なのではなく、個々人でみなばらばらだというところがまた面白い。哲学的で何度も読む価値のある不屈の名作。この作品は哲学的な問いだけでなくメッセージも発しており、そのメッセージは手塚治虫の影響を強く受けているように感じた。
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タイトル「寄生」の真の意味について考えさせられる。ハッピーエンドのようでそうでもない感じがとても良い。
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<KISEIJU>
COVER DESIGN / HIDEAKI SHIMADA[L.S.D.]