白いトロイカ 1 (講談社漫画文庫 み 6-2)

著者 : 水野英子

• 講談社 (2002年4月1日発売)

感想・レビュー・書評

[たんさんの感想 · 2020年3月6日]

手塚漫画の影響を感じる、良作感。ロシアが舞台って大変なのね。

[稲生 知子さんの感想 · 2012年4月5日]

歴史物、少女マンガ好きを自称しながら、玄人受けする、この名作を読んでなかった。古書店で見かけて、即買い。

帝政末期のロシアが舞台。皇帝へ反逆したため、両親を殺されたロザリンダは農奴に育てられる。しかし、音楽教師に歌の才能を見出され、広い世界に飛び出していく。

手塚治虫の影響下にある絵なのに、しっかり少女マンガしていて、不思議。かわいらしい感じなのだが、少女マンガ的純真な主人公に惹かれ読み進められる。
１巻目はイライザよろしく、レオに貴婦人に仕立てられて、夢の歌劇場に行くまで。

あとがきに和田慎二さんの解説あり。これをきっかけに昨年お亡くなりになっていたことを知る。そのほか、多くの漫画家さんのコメントあり。これも面白かった。

[春雷さんの感想 · 2010年3月19日]

ヒロインが愛らしい。クラシックな絵柄でロマンがあっていいです。

[roasieさんの感想 · 2009年1月20日]

ドレスのドレープが美しい。
ハラハラどきどき。
短いながらも壮大なドラマ。

[ユヤさんの感想 · 2007年6月25日]

巻略

[水原玲さんの感想 · 2005年12月2日]

少女漫画の原点！<br>
夢と浪漫と綺羅星の世界。<br>
金髪の少女（もちろん目の中には星）、出生の秘密を秘めたペンダント、ペテルブルグへ至るまでの冒険、ハンサムな貴公子との出会い、レディ教育、そして社交界へのデビュー！<br>
これに続く漫画にいかに影響を与えたかわかる作品てなもんです。<br>
しかもただの貴公子とのハッピーエンドではなく、ロシア革命という時代の流れまでとり込んでいる。<br>
これが今から３７年前の漫画だっていうんですからね。<br>
やっぱ日本の漫画ってなすごいですよ！<br>
最近は等身大の漫画が増えて、そら高校生の恋愛に「そうそう、そうなのよね！」って共感するのもいいですけど、やっぱり漫画はエンターティメントなんだなって思う。<br>日本の漫画よ、力を取り戻せ！

著者プロフィール

少女漫画家の草分け的存在で、トキワ荘に居住した漫画家の紅一点。代表作『星のたてごと』『白いトロイカ』他。1970年に『ファイヤー！』で小学館漫画賞、2010年に日本漫画家協会賞・文部科学大臣賞を受賞。

「2022年 『総特集　水野英子 自作を語る』 で使われていた紹介文から引用しています。」