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- Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063604948
感想・レビュー・書評
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かなり昔に読んだ一冊。当時は単行本だったけど、文庫本が出てるのを知って、懐かしくて思わず買ってしまい、久々に再読。
舞台は19世紀末のパリ。裕福な実業家の一人息子として幸せに暮らしていた少年は、ある日突然全てを失う。父が商売敵の陰謀によってスパイ容疑をかけられ、追い詰められた末に母を殺害し自殺。旅芸人の一座に拾われた彼は、やがて俳優イヴ・ラクロワとしてパリの舞台に彗星のごとく現れる。すべては家族を陥れた人間たちに復讐するために。
そもそも私がイタリア史やメディチ家に興味を持つきっかけとなったのがこの漫画、と言うか森川さんの作品。
ストーリー的には全く関係ないけれど、冒頭で主人公イヴが、アレッサンドロ・デ・メディチ暗殺事件を扱った芝居で演じているのが暗殺者ロレンツィーノ。当時イタリア史に何の興味もなかった私が、イタリア、メディチ家に興味を持ち、その後大学で西洋史を専攻するまでに至ったのだから不思議。
美しい容姿の陰に復讐心を秘め、積年の恨みを晴らすため暗躍する、そんなイヴの孤独な復讐譚。ラストはちょっと切ない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
宝塚で上演希望。
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