小説BLAME! 大地の記憶

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 75
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063650242

作品紹介・あらすじ

弐瓶勉の名作「BLAME!」が完全小説化!

感想・レビュー・書評

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  • コミック「BLAME!」のノベライズ作品です。
    人類が衰退し、機械制御の都市が階層を重ね続け膨張する世界。
    主人公が自分の定めた規範に則って、階層を放浪するお話です。
    原作は読んだことはありませんが、一つのSF小説として楽しむことができました。

  • 原作を読んだことはないのですが冲方さんがノベライズしたとのことで興味を持ちました。
    建設者とか珪素生物とかいきなり不明な単語が出てきますが読んでいるうちに馴染み、退屈することなく読み終えるのはさすがでした。

  • 17:原作の、仁瓶作品らしい静けさと余白が感じられる一冊。これを映像化したのってどんなんやろ、とか、すごく(心配半分で)気になる。冲方さんの文、ちょっと変わった?それとも意識して文体変えてるんかな。

  • BLAME!、原作コミックは読んだことがないけど、冲方丁(おきがたちょう、じゃないよ!)さんがノベライズしてるって知って、先に小説で読んだ方が世界観がわかりやすいかもと思い、読んでみた。
    多層化された超巨大構造体という、お馴染みの世界の中でうろうろして波動砲みたいな強烈な銃を撃つ無口な男の物語を、よくもまあここまで意味の通じる小説に仕上げた冲方丁さんの力量に感服しつつ、BLANE!の愛蔵版を買おうと思った次第です。

  • 2018.3.29

    原作ストーリーをなぞりながら言葉は紡がれていく。絵と言葉、同じ対象を表現しながらも、結ばれる像はまた別のモノ。

    士郎正宗の攻殻機動隊と押井守のゴーストインザシェル、スカーレット・ヨハンソンのGHOST IN THE SHELL(監督誰だっけ)が全く別物であるように。

  • 2017年5月講談社刊。弐瓶勉さんの同名コミックの小説化。興味深い世界設定で、楽しめた。

  • 漫画は未読です。マルドゥックスクランブルの冲方さんが書くなら・・・と手に取りました。
    人の意思とは全く別にして、自動で動く機械が建物を作り続けている世界。
    その世界で、次第に衰退していく人間達。そして、その衰退を止めるために、鍵となる人間(ネット端末遺伝子)を探す主人公の話でした。
    世界観がものすごく特殊で、ちょっと現実味がなくて、最初は入り込みづらかったです(想像の世界が灰色一色・・・、食べ物とかどうするのって感じ)。それでも、霧亥の戦闘シーンに助けられて、最後まで読了。

    正直なところ、よく分からないところが多い作品でした。最後まで読んだけど、いまいち、ピンと来ていない。序盤で出会った少年がいて、その少年の代わりをずっと探している。それが、何か、高次の何かによって与えられた主人公の使命なのか、それとも、主人公の意思なのかと曖昧なまま、迷わずに主人公は判断し続けて最後まで行く。あまり葛藤のようなものがないのですが、最後に、命令を自分のものに書き換えたとき(これを書き換えられたのは、それまでに出会った人によるもので、少しカタルシスがありました)、この時初めて、人間らしさを獲得するのです。
    全体としては、世界観があって、最初から最後までそこを歩いている一人の人間を描いているだけであり、何かが大きく進展したりしない(時間は大きく進展するのだが)というところに、なんだか歯がゆさみたいなものが残ったまま終わってしまった・・・という印象でした。

  • 原作コミック1,2巻相当の内容を冲方丁がノベライズしたもの。
    口数が普段ほとんどない主人公の内面がよく描画されておりとてもハードボイルド。
    原作読んでわけわからん、となった人にこの本を勧めるのはアリかもしれない

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著者プロフィール

1977年岐阜県生まれ。1996年『黒い季節』で角川スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。2003年『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞、2010年『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞、第4回舟橋聖一文学賞、第7回北東文学賞、2012年『光圀伝』で第3回山田風太郎賞を受賞。主な著書に『十二人の死にたい子どもたち』『戦の国』『剣樹抄』『麒麟児』『アクティベイター』などがある。

「2022年 『骨灰』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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