- Amazon.co.jp ・マンガ (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063729900
感想・レビュー・書評
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備前熊田藩の参勤交代道中の人間模様、と一言で言えちゃう粗筋なんだけど、密度がすごい。色々な人の立場、思惑…そのすこしのズレの中から話が進んで行く。いかにもな悪役はいない。一応主人公格は二人の若者かと思われるが、この二人が主観的には孤独な状況に放り込まれているのに、実は周りの大人からさりげないサポートをされていたりする。
オノ・ナツメの作品は初めて読んだんだけど、このデフォルメされた絵柄できっちり登場人物が書き分けられているのもすごいと思った。
次の巻以降話が結構動きそうで、とても楽しみ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
早く3巻出ないかしら?
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参勤交代道中の備前熊田の一行は、郡山に入ります。
郡山というと福島のように思えて、地図的に混乱しましたが、摂津の国、大阪の地名にあるようです。
殿さまである治隆は、なかなかの伊達者。
本性が見抜けず、どんな困り者かと思っていましたが、椿のエピソードは、殿の器の大きさが見られるものでした。
殿とは対照的に、やる気の空回りが気になる、まじめ一辺倒の若き第二家老、和泉。
17歳の若さに驚きますが、第四家老の日木は、なんと14歳でした。
しかも2年も和泉の先輩とのことで、12の時から家老職についていたことになります。
元服そこそこで家老とは異例の出世(?)ですね。
しかし14で殿の御落胤の話をするとは、やはり昔の人は精神年齢も高かったんでしょうね。
殿さまを乗せた籠は、屋敷の中まで入り、部屋の前までいってようやく下ろしていました。
てっきり屋敷の前で殿は籠を降りるものだと思っていました。
大騒動なんですね。
殿の描かれる角度がかなり独特。角度の入った斜めアングルが多いです。
そして首がなく、いつも手を口にやっているため、つまりは目の強さが強調されています。
目つきや眉毛に勢いがあり、歌舞伎役者のよう。
作中で一人だけ、目力があります。
殿の暴れ馬の鬣を一晩かけて整えたお礼に、殿から氷餅を賜り、二人で「しゃくしゃく」と無言で食べるシーンがいいです。
氷餅ってなんでしょう。食べたことがないので、興味シンシン。
殿の馬の世話係になったことでなぜかいろいろと目立ってしまう、幕府隠密の九作の人知れぬ苦労が、おかしさを誘います。
道中では大名行列の奴たちがが奴踊りも披露して、人々を湧かせたとのこと。
楽しそうですね。いつか機会があったら、再現されたものを見てみたいものです。
大名行列が通ると、街道の人々はみんな道路わきで土下座をするか、戸を閉め切って内にこもるしかないため、住民にとっては非常に迷惑なことだったのかと思っていましたが、そういった楽しみもあったわけですね。
本文中でも「次は熊田さんや」などと人々が言葉を交わしていました。
そして、殿をも恐れぬ暴れ馬、百楽にみんな冷や冷や。
位の高い和泉も、そして殿までも、馬に殴られ、被害者となっています。
かなり殿と共通点がありそうなこの百楽。
この馬が今後どのような活躍(または事件)を起こすのか、今後が楽しみです。
淡々と話は進んで行きますが、それでも京都で親戚のお公家様のところに留め置かれ(慣れない投扇興をさせられている1コマには笑いました)、はからずも殿と別行動となってしまった和泉が、これからどう話を動かしていくのか、気になるところです。 -
勤交代が舞台という珍しい漫画、ノンフィクションだとは言いませんが、よく時代背景を調べていると思う。ファンタジー感があまりありません
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登場人物の紹介で費やされた1巻から話が動き出した2巻へ。
熊田藩主がかっこよすぎ。
オノ・ナツメの表現力はかなり進化してる。 -
殿に惚れそう。あと山和木さんが素敵だと思いました。いい人…
和泉は相変わらず苦労のし通しなので次も楽しみにしています -
なかなかおもしろくなってきた!今秋の新巻が楽しみ!!
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1巻はいまいちよくわからなかったけど段々と面白くなってきたぞ。登場人物それぞれの思惑、この先どう展開してどんなゴールに向かっていくのかまるで予想できず楽しみ。
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1巻と続けて読んだ。
とにかく絵がかっこいい。
早く続きが読みたい。 -
だいぶ顔の見分けがつくようになってきた。