改訂版デビルマン(3) (KCデラックス)

  • 講談社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063766516

感想・レビュー・書評

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  •  永井豪のアニメはまずマンガの原作があってアニメ化されるのではなく、アニメの企画から始まり、アニメの製作と平行してマンガが書かれるという経緯をとったそうだ。ところが評者は『デビルマン』のアニメはまったく見たことがないのに、マンガは連載中に読むという享受の仕方をしたので、いまだにアニメ版デビルマンの画像を見ると笑ってしまう。あんなヒーローじみたデビルマンって何の悪い冗談、という感じ。
     マンガ版のデビルマンは下半身にケモノじみた毛が生えていて、しかも悪魔の尻尾がある。悪魔の身体能力を人間が手に入れたという設定なのだから当然とはいえ、ヒーローといったらウルトラマンや仮面ライダーが思い浮かぶ時代に、あれは凄いインパクトだった。だが不思議とそれは不快ではなく、怒るとますますその顔貌はケモノじみて、必殺技を決めるのでもなく、デーモンの羽根をもぎ取ったり、甲羅を剥がしたり、まったく野蛮で力ずくの戦闘をみせるのも、まだじゅうぶん飼い慣らされ切っていない子どもというケモノの心に訴えかけるものがあったのだろう。そうした表現を洗練させたのが、『ドラゴンボール』などで登場する、怒りによって1ランク高い戦闘能力を手に入れるという常套的設定の起源のひとつだろうか。
     アニメの場合、毎回、異なる敵が現れてデビルマンと戦うという対戦形式で話が進むのだが、マンガ版では連載期間の問題もあったのか、さっさと切り上げられて最終決戦に話が進んでいく。今回の改訂版では『新デビルマン』として発表された、不動明と飛鳥了が歴史をさまようエピソードが、対戦エピソードの代わりに組み込まれている。現在の創作環境だったら、対戦エピソードが延々と続いたのかも知れない。
     デーモンが人間に宣戦布告してからの話も、ところどころ話が飛んでしまっていた部分を補筆して流れはよくなったが、説明的にするならもっと描き込まなければならないんじゃないかとも思う。荒削りなものは荒削りのままにしておいたほうがいい。いや、それは言わない約束でした。

  • うん?
    新デビルマンのパート、短かったなぁ。アパッチ族の話しとかなかった。

    その辺は、ページの関係か、出来の関係か?

  • デーモン族の総攻撃と、なぜか、サタンに救われるデビルマンの巻です。デビルマンの変身シーンの千切れる服がかっこいい。

    でも、変身から戻った時にどうなっているんだろうとちょっと気になったり。ww

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著者プロフィール

1945年石川県輪島市生まれ。石ノ森章太郎のアシスタントを経て1967年「目明しポリ吉」でデビュー。1968年「ハレンチ学園」が大ヒット、その後も「マジンガーZ」「デビルマン」「キューティーハニー」「ドロロンえん魔くん」「ゲッターロボ」(原作を担当、作画・石川賢)、「バイオレンスジャック」「手天童子」「凄ノ王」「オモライくん」「イヤハヤ南友」「けっこう仮面」などジャンルを超えてヒット作を連発、アニメ化された作品も多く、日本を代表するマンガ家となる。以降も精力的に作品を発表、画業50周年を超えた現在も「デビルマンサーガ」を連載中。第47回日本漫画家協会賞文部科学大臣賞(全作品)を受賞。

「2018年 『UFOロボ グレンダイザー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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