地上はポケットの中の庭 (KCx)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1502
感想 : 160
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063805161

感想・レビュー・書評

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  • 丁寧で優しい不思議な短編集。画風は久井諒子さんに似てるけど、少し荒削りなような。でも、こういう無駄のない線画は大好き。これぞ漫画的漫画。
    物語の一つ一つの季節感だとか、植物の多様さ、それらがいっぱいに詰まったひとつの庭のような一冊でした!
    大事にしたい。

  • 「ファトマの第四庭園」をサンプルで読んで即本屋に走りました。
    収録されてるどのお話も好きですが、やはりこれが一番好き。

  • 田中相氏の作品『地上はポケットの中の庭(2011)』を読んでみた。 ”5月の庭”が優しいストーリーで良かった!!

  • デビュー作を含む短編5編が収録されている。
    私はどの話も好きです!

  • 人生に疲れていたので癒しを求めて買いました。
    久しぶりの大当たり。
    泣き所がわかりやすく、でも狙ったいやらしさの無い良作です。
    庭をテーマにした作品集で、読み終わった後は、爽やかな風が心を通り抜けたような感覚がありました。
    短編集なので、頭が疲れていても読めます。
    おすすめです。

  • この方のどうやら好みらしい。
    二つ目のファトマの話で思いがけず泣きそうになってしまった。本当に短い話なのに。泣くような話でもないというのに。
    言葉で多くを語らない代わりに情景描写で心を語るあたりがよいなあと思う。

  • 庭がテーマの短編集。ファンタジーの要素がある作品もあれば、シュールな色合いのものもあり、楽しめました。
    『ファトマの第四庭園』はファトマと陛下の絆の深さに、切なくなった。

  • 絵がとにかくうまいのと、作品全体にある不思議な独特な自然のありかた。
    田中相さんってものすごい好きなんですよね。
    もう本当に好きなんですよね。

    このひとの見る世界は、ザワザワしてるんだ、きっと。
    って思います。
    すごくお近づきになりたい。

    ファトマの第4庭園やばい好きです。
    ちょっと泣いた。

  • 絵がすごくすき!
    っていうか最近の漫画はカバーに隠された秘密がすごく充実してますね!嬉しい!楽しい!

    *5月の庭
    ストーリーの発想がかわいい。
    山崎くん良いキャラしてるわ。殴られるのは当然だと思うけど 笑

    *ファトマの第四庭園
    異国すき。こういう民族衣装すきだなー。わちゃわちゃした模様とか小物とかすき。
    あと、表紙がすごくいい。
    あったかくて、切なくて、でもあったかい話。この5話の中で1番すきかも。

    *地上はポケットの中の庭
    いいねー。お父さんが考えてることは全く意味が分からないわけじゃなくて、だからこそ周りの人たちに「お父さんの気持ちに気づいてー!」って言いたくなる 笑
    アンヌと出会うシーンと、子どもたちが歯をむいて笑うシーンがお気に入り。

    *ここはぼくの庭
    あったかいお話。すき。
    海の描写がすきだなー。あと明暗の使い方がすてき。

    *まばたきはそれから
    木本咲ちゃんすごくすき。良いキャラしてはる 笑
    「地球よほろびろ」って思った後に、仲良さげな親子みて「いまのなし」って謝っちゃうようなとこがすき。しかも律儀に頭まで下げて。
    城間の"宇宙"の話がすごくすき。言葉もキラキラの描写も。

  • 一番最初のカナブンの話が好き。全作品"だからどうなの?"って言われてしまうと何も言えないんだけど、なんとなく心に残る感じ。

  • もういい加減こういう同人の臭みが抜けず商業ラインに達していない「つまらなさが新鮮」なだけの作品を「才能がある!」風に扱うのやめてくれ講談社よ。
    ヤマシタトモコも市川春子もそうだがなぜ女の作家はこうも「私はセンス良い、褒めて」というだけの内容のないものしか描けない人ばかりなのだろうか。講談青年系の女作家で才能が見えたのって漆原くらいだわ。

  • 短編集。
    「ファトマの第四庭園」が大好き。

  • 表紙に魅かれて購入。……7ページのインパクトすげーわぁ。虫が嫌いなら手に取ったら後悔するレベル。
    でもそれぞれじんわりと面白い。王様の庭の話が好き。

  • 王さまと庭師のお話が好き。

  • 2011-10-1

  • 線が描き出す世界がとてもアトモスフィアー。

  • "ああ そうか
    紅茶の香りのこの平原で
    あなたにさよならしなくてはいけないのか"[ファトマの第四庭園]

    「5月の庭」
    「ファトマの第四庭園」
    「地上はポケットの中の庭」
    「ここはぼくの庭」
    「まばたきはそれから」

  • 子供の頃に大切にしていた小石のような、日々の中で見逃しそうなモノが、優しく描かれていて柔らかな気持ちになる。

  • コガネムシの恩返し「5月の庭」、陛下と庭師の絆「ファトマの第四庭園」、終わることへの恐怖が癒される瞬間「地上はポケットの中の庭」、少年時代の行き違いがほぐれる「ここは僕の庭」、高校生棋士と名前はまだない平凡な女子高生「まばたきはそれから」
    人間、人生を愛しくすずやかに描いていてさわやか。

  • これがコミック1作目とは!田中さんの作品は大体読んでいるけど、1作目だからもっと荒削りなのかなと思い込んでいたので、構成の巧さやしっかりと打ち出された世界観、その完成度の高さに改めて驚きました。
    「庭」をテーマにした短編集は、舞台となる国も時代も世代も様々。ファンタジーありドラマあり、瑞々しい青春ものから人生を振り返るものまで幅広い。「ファトマの第四庭園」が特に好きかな。多くを語らないけど、情景で泣かせてくれる。決してベタベタにセンチではないのに、王を慕うファトマの抑えた悲しみが伝わってきて、涙が止まりませんでした。
    作品では語られていない背景の物語まで思いを馳せることのできるマンガってなかなか出会えない。過度に説明しすぎないところが田中さんの特徴かなと思う。田中さん、長編もよかったけど、短編もまた違う味わい方が出来て好きだなぁ。また短編集出してください。

  •  表題作を含む短篇集。
     だばだば泣きました。

  • 収録:読み切り5作+α
    『5月の庭』『ファトマの第四庭園』『地上はポケットの中の庭』『ここは僕の庭』『瞬きはそれから』
    『城間クンのドキドキ対局日誌 こんにちは宇宙編』『単行本できたよまんが』『この本は庭をテーマにした本』『いつかは行ってみたい 世界のおにわ!!!』

    少しだせつないというか、ほろ苦い話が多い印象。『ファトマの〜』『城間クンの〜』が好みでした。

  • ちょっと前に読んだんですけどメモし忘れたので今日ってことで。読んでてそこはかとなくオチが分かるのに「ファトマの第四庭園」が特に良かったです。

  • ファトマの第四庭園、でぼろぼろ泣いた。
    地上はポケットの中の庭、で引き続きちょっと泣いた。
    まばたきはそれから、でちょっと泣きそうになった。

  • 絵が綺麗というレビューと雰囲気が良さそうだという判断から読んでみましたが、自分の好みにはいまいち合いませんでした。
    絵は上手いけれど、人物も世界観もピンと来ず…。
    若い人より老人の方が活き活きと描けているように感じました。
    カバー裏まで描きこまれていて、そこは楽しめました。

  • 今まで読んだ短編集の漫画の中で、ダントツ一位の作品です。普通の漫画は捨てますが、これは今でも取っておいてあります。
    まずは、読んでみてください。特に、高校〜大学生くらいにオススメしますが、大人が読んでも面白いです。人間がよくかけてると思います。

  • 「5月の庭」
    コガネムシ。
    「ファトマの第四庭園」
    主従の友情。
    「地上はポケットの中の庭」
    集まりのたびに不機嫌なおじいさん。
    生別死別を想像して出会いや誕生を祝えない性格。
    でも。
    この話が一番好き。共感。
    「ここはぼくの庭」
    眼の前で友人が溺れて。
    「まばたきはそれから」
    棋士の友達を見て自分のちっぽけさがひりひりと。

  • 深イイ!作家さんも植物がお好きみたいだから、もっと植物がらみのお話が読みたい

  • この人すごいなあ、としみじみ思う。絵は上手く個性もあるし、物語の組み立ても秀逸! 人情の機微も、人間心理の様々も見事に描き切っています。オススメ‼︎

  • どの作品も胸にくるものがある。特に「ファトマの第四庭園」の美しい庭と王と臣下の信頼関係が素晴らしかった。手元に残しておきたい作品集。

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著者プロフィール

たなかあい/三重県生まれ。 漫画家。 『千年万年りんごの子』で第16回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞受賞。 そのほかの作品に、 短編集『地上はポケットの中の庭』、 長編『LIMBO THE KING』『その娘、 武蔵』(すべて講談社)などがある。

「2021年 『怪奇漢方桃印 なかなかやばいの 違反解除湯』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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