スモーキング(2) (ヤンマガKCスペシャル)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 21
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063827712

作品紹介・あらすじ

爆発人気の血煙コミック!! 曲者ばっかのアウトロー劇場、威風堂々第2弾ッ!! “剥ぎ師”の佐辺ジィ、“潰師”のゴロ、“物足師”の八丁、“薬罪師”のヒフミンーー。4匹の殺し屋、人呼んでスモーキングーー。今宵も悪鬼討伐いたしやす。

感想・レビュー・書評

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  • 純粋に隠れ蓑なのかもしれないが、ホームレス暮らしで金に執着しない殺し屋請負人たち…彼らの背景が知りたい。

  • やっぱ、私、この黒さ、好きだなぁ
    『職業・殺し屋』(西川秀明)のようなド派手アクション、『不能犯』(宮月新/神崎裕也)みたいな精神が軋むエグさがある訳じゃ無いんだけど、血がダメな人も、逆に、R18Gが問題ない人でも読みやすいトコが、この『スモーキング』の、他の非合法系、殺し屋メインの漫画にはない魅力だろう
    毒で毒を制す、この言葉を、そっくり、漫画にしたような感じなので、背徳感混じりのスカッと感がある
    悪人だから殺して良い訳じゃ無い。薄っぺらいにしろ、正義と呼べる行動を貫くのであれば、無傷で捕らえ、警察に突き出し、法の裁きに任せるのが最も正しい
    けど、それは現実でも、漫画の中でも、リアリティのない綺麗事だ
    罪を憎んで人を憎まず、そんな都合の良い理屈が罷り通るなら、世の中から凶悪犯罪のニュースなんて消えてしまうだろう
    世の中には、決して許されぬ悪行を平然と行い、司法に委ねるなど、とてもじゃないが出来ず、死を持って償わせるべき、畜生以下の外道が、名や顔を変え、平然と一般時の中に紛れ、罪の意識など欠片も持たずに下衆の所業を繰り返している
    そんな美学のない悪に、痛い目を見せられるのは、そいつらの悪意を上回る極悪人だけだ。闇を祓うには光が一番なのは確かだが、時に、光じゃ太刀打ちが出来ず、闇でしか解決できない事もある
    私も含め、他の読み手も、岩代先生の感じに慣れてきただろうから、そろそろ、月一から隔週連載に切り替えてもらってもいいんじゃないだろうか、YM編集部さん
    この(2)では、チームでの動きも当然ながら、各キャラの個性を掘り下げる話も収録されており、(1)より面白くなっている
    悪を食う悪、そんな作品だからこその話だな、と感じたのは、ゴロさんが男気を人並み外れた怪力って形を取って見せる、第10話/兵士の休息ではあるが、やはり、私は、ヒフミンの殺し屋としても、男としても、人間としても、そのスタンスに好い変化と成長を見受けられた、第9話/幼き愛の王様、が(2)では推しだ。悪人だけを暴力と残忍性を用いて裁くからこそ、決して、相手のレベルまで己を貶めてはいけない。罪人に罰を下す際に、最も必要なのは、知性でも腕力でも技能でもなく、炎のような怒り、雷のような憎しみの感情をコントロールする鋼かつ氷のような自制心だ
    この台詞を引用に選んだのは、男の秘めたるモノを見抜く目を持っていてこそ、男は一流、と感じたので。利で人と付き合う訳じゃないけれど、佐部さんくらい、イイ男に一時の苦労をしてでも、良好な関係を築くべき、と思われたら、気分が上がって、ますます、自分磨きにも気合が入るだろうな

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