にこたま(5) <完> (モーニング KC)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 71
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063871838

作品紹介・あらすじ

あっちゃんは新しい恋をしてるけど、なんだか前へは進めない。
自分から別れを切り出したのに、思いを引きずっているコーへー。
実家に戻った高野さんはそろそろ出産の時期。
離職、妊娠、手術、アレコレ……
心も身体も変化した第三次性徴白書、完結!

あっちゃんは新しい恋をしてるけど、なんだか前へは進めない。自分から別れを切り出したのに、思いを引きずっているコーへー。実家に戻った高野さんはそろそろ出産の時期。離職、妊娠、手術、アレコレ……心も身体も変化した第三次性徴白書、完結!

感想・レビュー・書評

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  • 交際9年、同棲5年の仲良しカップル、
    お弁当屋さんのあっちゃんと、弁理士のコーヘー。
    ある日コーヘーから他の女と浮気して子供が出来た、
    と告げられるあっちゃん。事実だけだと酷過ぎる話。
    一度のみ浮気相手の、会社の上司の高野さんは、
    一人で産んで責任持って育てるので、
    一切関与しなくて大丈夫、とのこと。
    戸惑いながらも、あっちゃんを大好きなコーヘーは
    これからもあっちゃんと一緒にいるべく奮闘。。。

    どこかコーヘーを一方的に責める気になれないのは、
    ペコ先生があっちゃんはもちろんコーヘーも、
    そして高野さんの心情や状況の描写がとても丁寧で
    誰しもが共感出来るような描き方をされてるからで。
    それでもあっちゃんの苦悩は半端ないわけで、
    一旦家を出て、結果やはり別れてしまう二人。
    でもあっちゃんだってコーヘーを大好きなわけで、
    わ、わかるわあ、、、、!!!!と超共感しました。
    私は事実や現象のみでそこで脳がシャットアウトして
    全てを否定出来る思考の持ち主ではないので、
    (でも絶対そっちのが生きるの楽だろと思う)
    浮気されても子供出来ても居心地の良さが勝る!好き!
    となってしまうのは分かり過ぎます。ダメ女ですかね。

    その後卵巣腫瘍手術で子供が産めない身体になり、
    その事実でまたも葛藤するあっちゃんは辛過ぎる。
    別れた後新しい恋をしてみるものの結局結果破局。
    そしてもはや恋愛関係のみではない繋がりを、
    コーヘーとの絆を実感していたあっちゃんは
    コーヘーにプロポーズ、そして結婚後、養子を迎え、
    家族三人の絵で物語完結。うーん、良かった。
    多分見る人が見れば「え!?こんなのアリ?」
    「コーヘー許せない許さない!」て人もいると思う。
    なので人によっては好き嫌い?ある作品なのかも。

  • それぞれの家族の形が示されて、これはこれで良かったと思う。

    あっちゃんが初めて大泣きした時は、少し安心した。冷めた様に見える人でも、心の中はいろいろな思いで渦巻いていると思うから。

    この後、彼らにはまた問題が起きて離れたりくっついたりするかもしれないけど、それも仕方ない…と思わせる話だった。

  • 傍から見たら新しい恋の予感のあっちゃん、
    でもコーヘーとの10年間ってのは重い……。
    コーヘーも新しい人生を!!と思っても、
    やっぱりあっちゃんがチラついてしまう。
    コーヘーは高野さんに
    『流され巻き込まれながら前に進んでる』と指摘され、
    あっちゃんはあっちゃんで誰かと生きてゆくことを切望。
    あっちゃんが一緒に生きたいと願った人は………。

    この話、着地点はどうなるんだろう?って思いながら読んだけど
    取り敢えず3人とも気持ちが固まって
    前に進んでコレはこれで良かった。

    久々女性として重い漫画を読んだ(~ヘ~;)ウーン

  • 30手前の男女の恋愛

  • 読み進めたくないよー!こわいよー!って思ったけれど、読んでよかった。あっちゃんもこうへいくんも、みんな幸せになる方法があるなんて…!

  • 意外と前向きと言いますか、後味の悪い感じにならなくてよかったです!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    最近、暗いラストを迎える作品…映画でも小説でも何でもいいんですけれども、ともかくそういうのが苦手になってきていて…年のせいでしょうか? まあ、何にせよハッピーなエンドの方が読む方としましても、ほっとするものですね…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    なんつーか、男が描く漫画にはない大切なこと…と言ってはこっ恥ずかしいですけれども、そういうものを教えられたような気がします…と言うと少々大げさでしょうか?

    けれども自分としましてはいたって真面目に上記したようなことを思った次第であります。さようなら…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • いろんな場面で胸がキシキシと痛んだ。
    あっちゃんとコーヘーくんが別れた場面がつらくて切なかったけど、あの場面が一番印象的で話的にもよかった。
    私としては、コーへー君より、石田さんと一緒になったほうがいいと今でも思ってる。
    だけど、あっちゃん、自分が子供生める体でないけど、家族がほしい、養子縁組を考えたとき、父親になってほしいのはコーヘーくんということでこの二人は一緒になったんだろうけど、
    コーヘーには、高橋さんとの間に血のつながる子供がいるわけで、
    コーヘーくんはそれでもあっちゃんと一緒に養子を迎えてでも一緒にいることを選んだことは
    いいんだろうけど、私としてはスッキリしない。
    本当に今でも石田くんのほうが・・・って思っちゃうんだよね。
    まぁ人それぞれなんだろうし、各々の人生だからこんな人生もありなんだろう。
    でも、私にはいまいちすっきりとした完結とは言えなかった。
    この二人は波瀾万丈な人生をおくりそうです。

  • 恋は意志と気持ちと運。いろいろ上手く行かないことがあったからこそ上手くいくように模索していく、まだまだ成長過程のふたりだけれども、ただ思うのは「幸せになれー!」ってこと。あっちゃん、綺麗になったな。琴ちゃんも……幸福感に溢れたラスト。いろんな問題は山積していてふわっと終わったことに不満を持つ人もいるかもしれないけれど、これでいいのだ。割り切れないことのほうが面白いってことも、ままあるでしょ。

  • 4巻の終わり方が不穏なものだったので、なんとなく最終巻の5巻を読むのが怖かった。けれど読み始めてみると、みんな幸せをつかもうともがいている姿がいい!あっちゃんを裏切る行為をした晃平。私があっちゃんだったら・・・。こんなにも全て受け入れられるかな。うん、やっぱりあっちゃんは本当に晃平が好きなんだろうな。そして、幸せな家族の形っていろいろあるのだなぁ・・・。5巻読んでおいてよかったです。

  • じぶんもあっちゃんだからか、なんか響いた

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著者プロフィール

北海道出身。
2004年「ヤングユー」から『透明少女』でデビュー。その後「コーラス」や「エロティクス・エフ」など女性コミック誌を中心に連載。代表作に『東京膜』『ラウンダバウト』など。
今作が青年誌初連載!

「2013年 『にこたま(5) <完>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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