UQ HOLDER!(8) (講談社コミックス)

著者 : 赤松健

• 講談社 (2015年9月17日発売)

作品紹介・あらすじ

都に行って一旗揚げる！　それが近衛刀太のでっかい夢。村長が課した旅立ちの条件は、育ての親であり、優れた魔法の使い手、雪姫を倒してみせること。雪姫に挑戦する日々を送っていた刀太だが、2人の前に現れた賞金稼ぎとの戦いによって、自分が“不死身”の存在であることを知る‥‥！　『ラブひな』『魔法先生ネギま！』の赤松健最新作は、“不死者”たちが躍動する近未来バトルファンタジー！！

刀太の素性を知る謎の少女からの宣戦布告。刀太は少女を倒すため、まほら武道会への出場を決意する。アフロ、九郎丸と共に予選会に参加するも、Aクラスの猛者達の前に歯が立たない刀太。そこに現れた貫禄満点のおばさんは、エヴァをも手玉に取る「狭間の魔女」・ダーナ！　彼女の元で、刀太の過酷極まる修行が始まる！！

感想・レビュー・書評

[鴇崎 昇さんの感想 · 2023年6月26日]

修行、そしてなによりキティの巻。
いや、キティが滅茶苦茶可愛いんだが？　作者の掌の上で転がされまくったんだが？？
「ネギま！」から願ってやまなかった「エヴァンジェリンを救う」に繋がる物語が展開されて、滅茶苦茶嬉しくて、逆に怖くもありました。

◆修行
「決め手に欠ける」と強さが頭打ちになる刀太。「狭間の魔女」ダーナのもとで、仲間たちと共に修業をすることに。
ここの流れが滅茶苦茶テンポよくて、サクッと読めるのが好印象。
皆最初から強いけど、物語の舞台の面々が世界最強クラスなので、そのスケールで物語を進めるには修行が必要と。

◆陰陽
刀太の力というか、体質というか、在り様が明らかに。
最強×最強という、てんこもりな内容ｗ
それを白と黒で表現して、陰陽にしているので、凄くイメージしやすい。
上手いなぁ。

◆ライフメイカー
「雪姫の仇敵「始まりの魔法使い」を斃せる この世で唯一つの力さ」
この台詞上手いですよね。
エヴァンジェリンもフェイトも「ネギくんを救う」という目的で、ライフメイカーと敵対している。
刀太にはネギくんを救うモチベーションは無いので、ライフメイカーと戦う理由としては、遠くて弱いんですよね。
けどこういう言い方をすれば、「刀太は雪姫の力になりたい、ライフメイカーは雪姫の敵」と距離感が縮まって「倒すべき敵」感が増す。
本作から入った人にも理解しやすいんじゃないかな。

◆明日菜
「魔法無効化」で気になるのは、明日菜の存在ですよね。
明日菜のいる世界だと思って読んでいたけど、違うのかな。どっちの世界？　さらに別の世界？
「…俺はラスボスを倒せる唯一の「武器」ってわけか」
やっぱり刀太のポジションって、「ネギま！」の明日菜に似てますよね。

◆狭間の世界の少女
狭間の世界で、過去のエヴァンジェリンと出会う刀太。
ここでは、このエヴァンジェリンをキティと呼ぶこととします。
いや……、キティ可愛過ぎんか？？？
エヴァンジェリンその人ではあるんだけど、幼い感じというか、絶妙ですよね。
物語に転がされてる感。

◆キティと刀太
交流を重ね、まんざらでもない感じになってくるキティ。
少し心配なのは、この経験がエヴァンジェリンがナギを好きになるきっかけだった、ということにならないか（設定追加）。
あくまで、エヴァンジェリンがゼロからナギを好きになってほしい。
キモいかなぁ、この気持ち。

◆エヴァンジェリンを救う物語
「ネギま！」で一番好きなキャラがエヴァンジェリンで、前作の感想でも何度か「エヴァンジェリンを救ってほしい」と言っていました。
しかしネギくんが彼女を選ばないことはわかっていたので、諦め気味でしたが、いや、本巻で急にそういう感じになってきましたね。
キティとして滅茶苦茶ヒロインムーブしてくるので、このエピソードで「エヴァンジェリンルート」をやりきって、本編で別の話に邁進するんじゃないかと、深読みしてヒヤヒヤしています。
頼む～～、エヴァンジェリンを救ってくれ～～～。

「それでも力になりたいというなら …殺してくれ この終わらない地獄から 掬い出して欲しい」
エヴァンジェリンを救うとなると、まず出て来るべきなのはこの話ですよね。
本作がセカイ系を直球でやるならこの台詞は伏線だと思いますが、刀太の性質から、もっと前向きな道を探す物語をやってくれるはず。

[たいとさんの感想 · 2020年5月12日]

うおっ！可愛い！
エヴァが、いやキティが可愛い！

[wabooklog200さんの感想 · 2016年7月17日]

ちゃんと修行の回があって良いですね。

[kadoemonさんの感想 · 2015年10月5日]

刀太の修行編とも、1冊まるごとキティさん！( ﾟдﾟ )…とも言える巻。
色々と少年マンガっぽい展開が非常に良いです。

[よーぐるさんの感想 · 2015年10月4日]

最後のあたりのストーリーがとてもよかった。時間を超えて師匠と弟子が出会うというのはなかなか心惹かれるものがある。雪姫様かわいい。

[saruletterさんの感想 · 2015年9月19日]

ビンタされたいし、頭を撫でたい。

[もゆさんの感想 · 2015年9月17日]

キティかわいいよキティ。必殺技に修業とかアツくなってきた。狭間の魔女、キャラこゆっ。色々大事なことをさらっと言ってるよ師匠。

著者プロフィール

出身：東京都、血液型：Ｂ型、デビュー：『ひと夏のＫＩＤＳゲーム』1993年9月「マガジンＦＲＥＳＨ」読みきり掲載、受賞歴：第50回新人漫画賞　入選（審査員特別賞）、『ラブひな』（平成13年度　第25回講談社漫画賞・少年部門受賞）コミックス：『ＡＩが止まらない』全９巻・『ラブひな』全14巻・『陸上防衛隊まおちゃん』全４巻（原作）・『魔法先生　ネギま！』全38巻・『ラブひな0』（KCDX）・『ラブひな∞』（KCDX）・『ラブひな特装版　IRO-HINA Version』 全14巻 （KCDX）・『完全版　A・I が止まらない！』全7巻 （KCDX）・『新装版　A・I が止まらない！』 全8巻 （KCDX）など。

「2014年 『ラブひな（5）』 で使われていた紹介文から引用しています。」