人はどのように鉄を作ってきたか 4000年の歴史と製鉄の原理 (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065020173

感想・レビュー・書評

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  • 鉄が大好きな著者による、人はどのように鉄を作ってきたか(製鉄や炉)についての歴史の本です。歴史といっても、今わかっていることからどのように作ってきたかを具体的に述べている本です。歴史の本というよりも、工学的な視点から述べたものです。

    鉄といえば様々な側面がありますがこの本ではいわゆる合金的なものは対象としておらず従来からある鉄と鋼についてのみ語っています。鉄は歴史上ずっと作られてきましたが、その価値は圧倒的で(鐵は、金の王哉、だそうです)その製法も今から見れば合理的なように進歩してきたんだなー、というのがよくわかります。鉄すごい。

  • 実際にたたら製鉄を文献調査や監察で止まらずに、再現実験で研究した著者によるものなので、文明が崩壊したあとになっても、この本があれば製鉄技術が回復できるのでは無いだろうか?というレベルの書籍。

    実験データの部分を読み飛ばしても、製鉄の歴史について興味深く読めるし、実験データを(ある程度)読むことで、たたら製鉄の話が、現代の主流となっている製鉄法とは別の、CO2排出量を抑えた新たな製鉄法の提言(どこまで大規模にできるモノなのかはなかなかわからないが)に繋がっていく。

  • たたらの利点が科学的によくわかる。
    著者の製鉄に対する愛が伝わる。

  • 始めの10ページぐらいは読んだがそれ以上の気力がでなかった。
    内容がかなり堅苦しいので、鉄について強い興味がある場合を除いて面白くは無いと思う。
    さすがに炉の詳しい作り方には興味がないです。

  • ※スマホ・読上版です!
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    ※学外から利用する場合は、以下のアドレスからご覧ください。(要ログイン)
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  • 請求記号 564.02/N 23/2017

  • 鋼、玉鋼、錬鉄、銑鉄、溶鉱炉、転炉、平炉、反射炉、たたら……
    古代から現代までの製鉄法と、その技術を探る。

    人類が鉄を作り始めて4000年。「鉄」ほど人類の社会と文明に影響を与えた物質はない。温度計もない時代に、どのように鉄を作ったのだろうか?
    「鉄鉱石を炉に入れ加熱すれば、鉄は自然にできてくる」とうわけではない。鉄鉱石から鉄を作るには、厳密に温度を管理し、含まれる炭素の量をコントロールし、リンやイオウなどの不純物が混ざらないようにしなければならない。温度計すらない時代から、鉄を作ってきた人々は、それらをどのように知り、何を目安に鉄を作ってきたのだろうか。
    アナトリアの最古の製鉄から現代の製鉄法、さらに日本固有の「たたら製鉄」の技術を解説しながら、鉄づくりの秘密に迫る。

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著者プロフィール

永田和宏(ながた・かずひろ)京都大学名誉教授、京都産業大学名誉教授。歌人・細胞生物学。

「2021年 『学問の自由が危ない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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