スモーキング(5) (ヤンマガKCスペシャル)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 17
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065101568

作品紹介・あらすじ

暴発リアル人気の血煙アウトロー劇場が、ついに壮絶大完結! 剥ぎ師の佐辺ジィ、潰師のゴロ、物足師の八丁、薬罪師のヒフミンに、若き破壊師ミドを加えた伝説の殺し屋集団が、この世にはびこる悪党どもを今宵も討伐いたしやす。かつてない強敵・南無三兄弟も激登場。熱き男たちの最後の戦いに刮目せよ!!!

感想・レビュー・書評

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  • 最後、何?
    割とハッピーエンドですか?

  • リアルタイムで連載を追っていなくて、単行本で完結していた事を知るってのはしょっちゅう
    その度、凹んでいる訳だが、この『スモーキング』が(5)で完結していたと知った瞬間に襲ってきたショックは、他の作品の比ではなかった
    けど、そのショックなんて、呆気なく吹き飛ぶくらい、本編は最高だった
    さすがに、一発即決とは行かなかったが、脳内会議の末、この『スモーキング』は殿堂入りに決定した
    ありがとうございます、岩城先生
    エグい描写だけでなく、人間ドラマとしても私の心にグッと来る青年漫画だった、この『スモーキング』は
    確かに、殺人は悪だ。復讐の代行としても、その本質が変わる物じゃない
    けど、悪を殺す悪だからこそ、為せる正義があるのも確かなんじゃないだろうか?毒を制す毒に、傷ついた心が救われる人もいる
    己らが地獄に落ちるのも厭わず、復讐を為す力を持たない弱者の為に、己の手を血と死で染め続けるスモーキングの面々は、必要悪だ
    先巻で、欠員が出たスモーキングの「正義」に惹かれた新メンバー・ミド
    彼が背負っている過去も、また重く、それ故に無限の広がりを感じた
    しかし、ミドが新メンバーに入って、いくらも経たない内に、佐辺さんがスモーキング解散の決断を下す、最後にして最大の悪人退治が起こるとは予想外だった
    一体、どんな事態が起こったのか、それは皆さんの目で確認してほしい。私に言えるのは、最後に相応しい強敵であり、今まで最も胸が熱くなった戦いだった、ってことだけだ
    どの回も、岩城先生の熱を感じるものばかり。その中でも、やはり、最終回は頭一つ出ていた。別れるのは悲しいし、寂しい。けど、「さよなら」も人生だ。別れが男たちを大きくする。何より、離れたからと言って、これまで積み上げてきた絆が無くなる訳じゃない。これからの人生、辛い事も起こるかもしれないけど、仲間と過ごした日々が支えになるだろう
    これだけのラストを描けるのなら、次回作はとてつもなく、面白いものになるだろう。あえて、次回作は暴力的な描写を抑えめにした、青春MAXなラブコメを読んでみたいもんだ。まぁ、『スモーキング』以上にエゲつない暴力モノでも大歓迎なんだけども
    この台詞を引用に選んだのは、岩城先生の読み手に向けたメッセージを感じた気がしたので。人は、死ぬまで生きるしかない。人は、自分の居場所を見つけ、そこに根を張る努力をせねばならない。人と関わる事で、己を磨き、鍛え、澄ませていくことで、人間力は上がっていく、それが達者に生きるって事なのかもしれない

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