トランプと自衛隊の対中軍事戦略 地対艦ミサイル部隊が人民解放軍を殲滅す (講談社+α新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065116548

作品紹介・あらすじ

北朝鮮の核問題が片付いたあと、トランプ大統領は、本気で中国を叩く!! 
 二〇二二年から二六年のあいだに実施されると見られる「グレートバリア戦略」とは何か――東シナ海と南シナ海で起こる事態を、アメリカ海軍SEALsや海兵隊武装偵察部隊ForCEREConなどが戦術検証のために用いる手法の進化版「レッドセル分析」に基づき、具体的に描写する。
 この「グレートバリア戦略」は、トランプ政権が日本をも巻き込んで推し進める対中軍事戦略。元アリカ太平洋軍司令官ハリー・ハリス海軍大将が、「南シナ海や東シナ海の海域で中国海軍に対抗するには、海洋戦力だけではなく陸上戦力による対艦攻撃能力を強化して、活用しなければならない」と述べるように、世界で唯一の自衛隊地対艦ミサイル連隊が主役となり、日本が開発・製造した地対艦ミサイルが、中国軍を無力化する!!
 ――本書のシミュレーションは、決して空想的な未来戦記ではない。それらは、二〇二X年に「グレートバリア戦略」が実施された場合、東シナ海と南シナ海で現実となる状況なのだ。

感想・レビュー・書評

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  • 軍事評論家・北村淳さんが日米同盟を前提とした人民解放軍の海洋戦力による侵出を込むための戦略を述べられたもの。
    南シナ海・東シナ海においては、米国で進めていたASBでは、中国のA2ADに対抗できなくなりつつある為、逆にグレートバリア戦略という、第一列島線上に日本独自の地対艦ミサイルを配備し、人民解放軍の海洋戦力に対するA2ADを実現しようとしているもの。
    中国は海洋戦力以外に、潜水艦戦略・長距離ミサイル戦略も持ち合わせているので、それ等に対しては巡航ミサイル・独自の核抑止戦略が必要とのこと。

  • 前作もそうだが、いかに日本の限られた資源(お金もそうだし、国内の法的な環境も)で効率よく国を守るのかということが考えられていて、実際これを採用しない理由はないんじゃないかと思う。他国への地対艦ミサイルの供与は先方の都合もあるので難しいかも知れないが。
    アメリカが持っていなくて評価しているという地対艦ミサイルを使った戦略をグレートバリア戦略と命名している。宮古島、石垣島、久米島に各300発の地対艦ミサイルを保有するグレートバリア戦闘団を配備すれば完璧でしょという。ちなみに中国はどうせリスクを負うから尖閣より宮古島に来ると見積もっている。
    2つのシナリオでこの戦略がどう機能するかを説明。国内事情から中国は大っぴらにバックダウンできないので侵攻意図はうやむやに消滅するのかな。
    そういや無害通航を理解してないと見える記述があったな。

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著者プロフィール

米海軍アドバイザー、拓殖大学客員教授。ブリティッシュ・コロンビア大学でPh.D.(政治社会学博士)取得。専攻は海軍戦略論・戦争&平和論・国家論。現在、Centre for Navalist Studies(ビクトリア:カナダ)を拠点に日本関連地域の平和維持戦略を研究するとともに、米海兵隊戦闘開発司令部並びに太平洋海兵隊と連携し米海兵隊ドクトリンの日本語訳プロジェクトを推進中。また、米国太平洋軍司令部の戦略基礎データベース構築を担当するCubic Defense Applications(ホノルル:米国)で米海軍アドバイザー並びに日本プロジェクト・マネージャーを努める。

「2009年 『アメリカ海兵隊のドクトリン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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