- Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065122518
作品紹介・あらすじ
東京で漫画家をしているニコ。家族は宮城に住む母と婆。実家は震災の時に流されてしまったけれど、婆の希望で、母が頑張って同じ場所に家を建て直した。そんな実家に久しぶりに帰省した際、ニコは婆の奇行を目にする・・・。幼い頃から、外で働く母に変わって、いつもニコの世話を焼き可愛がってくれた婆。しっかり者の婆が、なぜ・・・?大好きな婆が知らない人みたいになっていく・・・。ニコはまだ、認知症を知らなくて――。
感想・レビュー・書評
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うちのじいちゃんばあちゃんと一緒だ!と何度も思いながら読んだ。婆ルさんはちんまりとかわいらしーく描かれているのに、急に激昂する表情、困っていて寂しそうな表情の変化がすごくリアルで、胸がぎゅっとなる。ほんとに、近くにいるからこそ当人の寂しい気持ちを想像する余裕がないの痛いほどわかる。でも、うちのじいちゃんももう僕のことを誰かわからないのだけど、思い出せないから忘れたことやなかったことになるわけじゃないよな、とあらためて思った。
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アルツハイマー型認知症のおばあちゃんの様子、娘である著者の母と孫である著者との奮闘の日々を描いたマンガ。
認知症の方を抱える家族の手記などは多くあるが、漫画家である著者自らの体験を、マンガという分かりやすく読みやすい表現方法で描かれているのが良い。
アルツハイマー型認知症でも病状は人それぞれだが、同じ認知症家族を抱える身としては、あるある、と同感することも多く、切なさも共有できた。
アルツハイマー型ではなくとも歳をとれば認知症となることも多い。家族など周囲の人間がいかに早く気づき、適切な対応をとれるか、で、本人もお世話をする家族もよりよい生活が送れるようになるので、いま、直面していない方も、参考に読んでおくとよいと思う。 -
実際、自分が現在似た状況だから、
わかりすぎて涙が止まらない
病気だから仕方がない
この言葉が痛い -
こんなに周辺症状が強く出てしまうと、介護するほうもされる方もキツイだろうなと思ってしまった。どれが正解か分からない問題ゆえに、重いテーマだと感じた。
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認知症になってしまったお婆ちゃん、介護するお母さんとニコ先生の体験記。お母さんとニコ先生が愛情深く、その分増える苦しみがかなり詳細に描かれている傑作。オススメすぎる!!