16万人の脳画像を見てきた脳医学者が教える究極の子育て 『賢い子』は図鑑で育てる

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065124352

作品紹介・あらすじ

16万人の脳画像を見てきた、第一線で活躍する脳医学が教える科学的子育て法です。 「人生100年時代」を幸せに生き抜くには、どのように子どもを育てたらいいのでしょうか。学力でしょうか? 論理力でしょうか? もっとも重要なのは、根本となる『脳』を育てることです。「学ぶ」ことが好きな「賢い脳」に育てる究極の科学的子育て法。そのカギは「図鑑」にあります。

感想・レビュー・書評

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  • 賢さは、夢を叶える力のこと。脳のMRI画像データの解析により、脳が賢さをどのように築き上げるかが分かってきた。
    その脳を育てるカギは好奇心。好奇心を育てるには図鑑が一番。ということが本書では論じられています。

    主張を裏付けるためのデータは、恣意的なものを感じる部分が見受けられました(東大生のみ対象としたアンケートを使い、勉強ができる子供の多くは熱中できるものを持っている。東大生の多くが、読書が好きだった。また、図鑑に親しんでいた。という論じ方をしている)。 
    このことから、好奇心を育てるには図鑑が良い、という部分は、特にデータはなく、著者の持論に基づき展開されているかなと思います。

    とはいえ、本当に図鑑が良いのか?はともかく、図鑑を活用して子供の興味を伸ばしていく、という趣旨には共感できるので勉強にはなりました。

    家にはすでに3冊図鑑がありますが、息子の興味に合わせてまた買い足したいと思いましま。
    また、3歳前の息子に、説明文を読んで!と言われても、まだ難しいだろうな、と思いながら惰性で読んでいましたが、今後は何度でも喜んで読んであげたいと思います。

    以下は内容メモです。

    ・脳の中で感情と記憶の分野は近いところにある。楽しい、驚きの感情が伴っている方が記憶が定着しやすい。

    ・神経回路の発達のピーク時に、多くの刺激を日々与え続けることが大切。それには図鑑が良い。

    ・覚えたり、意味を理解していなくていい。出てくる言葉に触れ、聞いたことがある、なんとなく知っている!という感覚が重要。

    ・図鑑で思考力(ストラテジー、知識と学力、記憶力)が身につく。
    ストラテジーは、目標のために計画して挑戦、軌道修正を繰り返せる能力。

    ・優越感ではなく、みんなが知らない知識を自分は持っているというささやかな心の余裕は、自立を促す。自ら目的を持って学び続ける子になる。

    ・英語で大事なのは、世界を広げるためのツールだと知ること。その興味が伸び代につながる。そしてリスニング。子供が興味あるものを英語でみせる。
    語学力の言語野のピークは8〜10歳。その頃に話すことや単語、文法を教えると、一番吸収できる。

    ・わからないところがあれば調べる、という癖を身につけておけば、一生そのスキルが役立つ。

    ・音感は3〜5歳に身につく。早期英語教育よりも、ピアノなどをすれば耳が育つ。

    ・0歳は触れる、話しかけるなどの愛着形成が大事。
    1歳からは言葉を楽しいツールだと教える。文章を繰り返し聞くことで無意識に言葉の概念を理解し、語彙をインプットできる。
    2歳からは図鑑好きにする。3,4歳の好き嫌いが出る前に、身近なテーマの図鑑を見る習慣を。
    3歳からはリアルな体験で世界を広げる。図鑑と実物での体験で脳に深く刻む。
    4歳からは知ってるを快感にする。少しでも知っていれば、勉強するときに興味を持てるようになる。
    5歳からはアウトプット。親子でクイズをしてさらに記憶に定着。

    ・ネガティブな発言をしていると自分の脳内にもストレスがかかる(勉強しなさい、など)。

    ・親の役割は、幼少期は好奇心の種をまいてあげること。思春期は、そっと背中を押してあげること。

    ・子供がより良い進路を歩むために親がすべきことは、テスト、受験のその先を意識させること。なりたい職業があるなら、それを叶えて何をしたいのか?まで考えさせること。

  • 是非子供に実践させたい

    長い人生、これからAIが発達しようが
    学び続けなければ生き残れない未来が突きつけられている

    学ぶ=楽しいを感じる脳に

    好奇心旺盛な熱中体験を
    特に発達時のピークに、多くの刺激を、日々与える
    それが図鑑

    思考力がつく
    目標達成の為のストラテジー、それに必要な知識学力、それを備える記憶力

    図鑑→好奇心→夢中→実物をみるリアル実体験が重要

    0歳
    愛着形成。五感をいっぱい刺激して愛情を与える。読み聞かせ
    1歳
    ことばに興味をもたせる
    2歳
    好き嫌いを自覚する前に図鑑好きに
    3歳
    リアルな体験を
    4歳
    知ってるを快感にする
    5歳
    アウトプットを促す。知識が定着する
    クイズしたり。

    勉強しなさいとは言わない

    楽しみワクワクをたくさん経験して脳を刺激

  • 参考になりました。
    長男が図鑑好きですが、あまり内容について聞いてみたこともないので、一緒に楽しみたいです。

  • ※まれにみる、中身のない本。酷くて書きました。図鑑で育てる、と、言いながら、図鑑を勧める根拠は薄い。P70 読書が好きか?と、図鑑があったか?の根拠のアンケートは、東大生に対するアンケートであり、読書が好き、と、答えた大人数の中における東大生の割合なら、ともかく。図鑑を持っている多数の家庭から、東大生の家庭を探すのなら、ともかく。東大生相手のアンケート、根拠は薄い。P175 「勉強しなさい」というネガティブワード。東大生は、6割言われたことが無い。そりゃそーだ。東大に行くくらい勉強を、しかも自分でする人に言う必要性は無い。もし、「勉強しなさい」と、言わない家庭を多数集めて、東大へ行く家庭の割合が高ければ、納得するが、そんな訳も、ない。P177 のように、宮城県の子ども達300人に行った調査における結果として、食べ物と脳の発展に対する関連性は理解できる。こんな調査が他にも欲しいが、この本は、東大生に対するアンケートの結果だけで、勧めようとする、本当に内容の無い本すぎてヤバイ。

  • 読みやすくて面白かったです。なるほどなと。
    ただ、<東大生の何%が>のくだりが多かったですが、東大生以外の%が書かれていないので言ってることがあってるのか鵜呑みにできないなという印象。

  • 同じ著者の「賢い子」に育てる究極のコツと内容はほぼ一緒。題名に図鑑とあるくらいなので、図鑑の活用については少し詳しく載っている。おすすめ図鑑の紹介もある。

  • ○賢い子というのは、好奇心を持って世の中をもっと見たい!知りたい!と思い、そのために学んで自ら走り出せる子

    ★このフレーズはとても共感できた。
    自走できる子になって欲しいというのは、まさにこのことかなと思った。

    ○子どもがなにに興味を示すかは親次第

    ★好奇心を止めずに伸ばせるかどうかが重要

    ○東大生の家庭の87%は図鑑があった
    子どもの頃にいかに好奇心を磨き、鍛えているかが人生ののびに繋がっている

    ★リビングに図鑑をおいて、1日のうち3分でもいいから一緒に読む!1週間に一度でもいいから一緒に読む!そして図鑑好きにさせることがまず始め!それができたらまたこの本を参考に進めてみよう!

  • ただ頭の良い子に育てるというのではなく、疑問に思ったことについて正解に辿り着ける能力、夢を見つけてそのために努力できる能力、そういったことのための1つに図鑑が有効だという。
    確かに図鑑の中では子どもの好奇心をくすぐる工夫がされているので、図鑑で見たりしたことが外の世界と結びつけばもっと学ぶことの意欲が高められるなとは思った。

  • ストレスレベルを下げるには、好きなことに没頭する=マインドフルネス状態を作る。
    子どもの頃から考えて考えて考え抜く習慣を身につける。
    親自身が自分の人生を楽しめるよう努力する。

  • 図鑑の大切さが述べられています。申し訳ないですが新しく得られるものがありませんでした。

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著者プロフィール

東北大学加齢医学研究所教授。医師。医学博士。1970年生まれ。東北大学大学院医学系研究科博士課程修了。東北大学加齢医学研究所臨床加齢医学研究分野教授。東北大学スマート・エイジング学際重点研究センターセンター長。一児の父。
脳のMRI画像を用いたデータベースを作成し、脳の発達や加齢のメカニズムを明らかにする研究者として活躍。読影や解析をした脳MRIは、これまでに16万人に上る。脳を健康に、若々しく保つ生活習慣はマスコミでも大反響で、そのノウハウをまとめた著書『生涯健康脳』(ソレイユ出版)とそれを子育てに応用した『「賢い子」に育てる究極のコツ』(文響社)は各10万部を突破するベストセラーとなる。
その他の著書に『こんなカンタンなことで子どもの可能性はグングン伸びる! 』(ソレイユ出版)、『「脳を本気」にさせる究極の勉強法』(文響社)、『回想脳』(青春出版社)、共著書に『脳医学の先生、頭がよくなる科学的な方法を教えて下さい』(日経BP社)など多数。

「2023年 『70代でも老けない人がしている 脳にいい習慣』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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