- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065136027
作品紹介・あらすじ
アメリカの先進性と植民地の悲惨さを目に焼きつけて、世界周航から帰国した玉虫左太夫は、仙台藩士に戻り、西国の動向を探る。坂本龍馬、勝海舟、松平春嶽、久坂玄瑞らと会う。政変は続き、薩摩と会津が手を結んだかと思えば、薩摩は朝敵だった長州と組み直し、倒幕へと突き進んでいく。新政府軍優勢の中、佐幕派の多い奥州をひとつにまとめ、一気に近代化を進めようと玉虫左太夫は孤軍奮戦するのだが!? もうひとつの幕末維新史!
感想・レビュー・書評
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上田さんの話自体はすごく面白いのだが、幕末の話はやはりおろかしく安部政治にも繋がると思うと、5 点はつけられない
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遠藤文七郎むかつくな。
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もし明治まで生きていてくれたら、と多くの人が思うであろう幕末仙台藩の人物のお話し。
なのだが、坂本龍馬に頼らないと、小説としてお話を進めることが本当にできなかったのかな?という疑問が残る。 -
下巻は「帰郷奔走編」と名付けられている。1860年代の目まぐるしい動きの中、仙台の伊達家中に召し抱えられた玉虫左太夫の奔走、<奥羽越列藩同盟>の戦いという話しだ…
本作で、左太夫が諸外国を見聞して考えること、「新しい知識を有する者」として家中に抱えられたは善いが抱え込んでしまう妙な苦労、「仙台伊達家」の成り立ちに起因する体制の不自由さの故の苦労…こういうモノが「多少、気色悪い」とさえ感じる程度に「今のこの国でも???」という側面が在った…
「時代をリード」という知識を得ていながら、「時代に翻弄」という具合に散ってしまった男…玉虫左太夫の物語は実に読み応えが在った!!そして、本作を通じる等して、この玉虫左太夫という人物が、もっと知名度を上げても好いような気がした… -
仙台の下級藩士に生まれ、世界を知った玉虫左太夫は、奥州を一つにするため奔走する!