ゆかいな認知症 介護を「快護」に変える人 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065138182

作品紹介・あらすじ

認知症の人の思いや本音を聞いてみると、実は家族が持っている情報が間違っているために、自ら介護を大変なものにしているのではないかと思うことがよくありました。誤解の上に成り立った介護は、介護するほうにもされるほうにも、苦痛を与えるのは当然です。彼らの心の内側を知れば、認知症と診断された人だけでなく、介護に苦労している家族にとっても貴重な情報になるにちがいない、そう確信しました。――「はじめに」より

感想・レビュー・書評

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  • 12ケース14名の認知症当事者を描いたルポタージュ。当事者として今や代表者的な存在である丹野智文さんを始め、竹内さんの人脈から繋がっていった方々の貴重な声は当事者理解に資する貴重な体験、考え方がそこかしこに記されている。介護・医療従事者のみならず、様々な方々(特に行政職)に手に取って欲しい一冊。ステレオタイプやラベリングが招く弊害。我々はもっと互いを知る必要がある。

  • 認知症になったら人生終わる、は間違い。出来なくなることはあるけど、出来ることもある。何も出来ないと決めつけないで、何か出来ることを見つけること。本人も周囲も。
    自分や周りが認知症になった時への備えとして読むことをおすすめします。
    あと分かったのは、一人暮らしならいざ知らず、家族と同居している状況で家に何もせず(日がな一日テレビ見てるとか)は想像以上に辛いらしい。常日頃から働きたくない、引きこもりたいと思ってるけど、そういうのは早々に病むかも。

  • 認知症になっても、前向きに生きている方々のルポを読みながら、そうであろうとなかろうと、人間誰しも助け合い、支え合う存在があってこそ生きる喜びを得られると感じました。

  • 読む暇なく返却。

  • 認知症、大変だけど
    今はいろんな生き方があるんだな。

  • 当事者として話すということ。すごいよね。家族との縁が切れる話はなんというか、納得。

  • 東2法経図・6F開架 B1/2/2502/K

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著者プロフィール

奥野 修司(おくの しゅうじ)
大阪府出身。立命館大学経済学部卒業。
1978年より移民史研究者で評論家の藤崎康夫に師事して南米で日系移民調査を行う。
帰国後、フリージャーナリストとして女性誌などに執筆。
1998年「28年前の『酒鬼薔薇』は今」(文藝春秋1997年12月号)で、第4回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞受賞。
2006年『ナツコ 沖縄密貿易の女王』で、第27回講談社ノンフィクション賞・第37回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
同年発行の『心にナイフをしのばせて』は高校生首切り殺人事件を取り上げ、8万部を超えるベストセラーとなった。
「ねじれた絆―赤ちゃん取り違え事件の十七年」は25年、「ナツコ 沖縄密貿易の女王」は12年と、長期間取材を行った作品が多い。
2011年3月11日の東北太平洋沖地震の取材過程で、被災児童のメンタルケアの必要性を感じ取り、支援金を募って、児童達の学期休みに
沖縄のホームステイへ招くティーダキッズプロジェクトを推進している。
2014年度より大宅壮一ノンフィクション賞選考委員(雑誌部門)。

「2023年 『102歳の医師が教えてくれた満足な生と死』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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