千年図書館 (講談社ノベルス)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065139646

感想・レビュー・書評

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  • 2019年6冊目。どんでん返しミステリ短編集再び。⌈見返り谷から呼ぶ声」一番ミステリ度も高いし、伏線も上手く張られてる。最後に明かされる驚愕の事実とその理由には泣かされますよ。⌈千年図書館」圧倒的終末感。雰囲気作りが上手いからこそブラックなオチがより色濃く見えてくる。⌈週末硝子」最後に全てが繋がる、どんでん返しのお手本のような作品。⌈さかさま少女のためのピアノソナタ」とてもシンプルなのにしっかり意表を突かれた。この結末に思い至れなかったのは、逼迫した状況にすっかり浸っていたからだろう。

  • 著者らしさに満ちた五篇の作品集。いずれも、派手な表現は使われていないのにいつの間にか魅了されている…そんな作品たちだった。特に表題作の着地が秀逸。丹念に言葉を選び、紡いだ作品だからこそ、ラスト1ページへの落下が見事に決まる。あまりにも決まり過ぎて心の底からゾッとさせられた。ページの使い方さえも読者を楽しませる技として使う作者なのかと、妙な感動を覚えた程に。またSFとしてのエッセンスを効かせ、やはり最後にニヤリとさせる『今夜の月はしましま模様?』と少ないページ数で人物たちの寂しさと優しさを描き上げた『さかさま少女のためのピアノソナタ』がお気に入り。

  • 北山猛邦の最新刊。『メフィスト』掲載の3編と、書き下ろしの2編が収録されている。
    収録作はどれもSF色、或いはファンタジー色が強いミステリ短編だった。どれか1作挙げるとすれば、『終末硝子』だろうか。

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著者プロフィール

2002年、『『クロック城』殺人事件』(講談社ノベルス)で第24回メフィスト賞を受賞しデビュー。代表作として、デビュー作に端を発する一連の〈城〉シリーズなどがある。

「2022年 『月灯館殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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