不自然な宇宙 宇宙はひとつだけなのか? (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065144657

感想・レビュー・書評

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  • この宇宙は特別と考えている人や特に意識していない人向けに、人間原理(この呼称は気持ち悪くて仕方ない)やマルチバースの考えを伝えようとした本。
    個人的には類書を読んでいたこともあり新たな知見は無かったけど、この宇宙や世界はより大きな何かに内包されていると考えるのはやはり自然かと思う。物理法則から違うというのは面白いけど。
    感覚的にも現実と夢の区別はつけるのは難しいし、微生物には人間サイズのものは認識できないし、観測者の理科の範囲で世界の全てを知ろうとするのは土台無理な話だし。

    内容全般においては素粒子関連や宇宙論の基礎知識がない人にはちょっと説明不足な感じがしたけどどうなのだろう。

  • 非常にやわらかな表現で宇宙について語られていて、とてもとっつきやすかった。ものすごい軽い気持ちで読み始めたから、計算式とかに面食らってしまったけども。今までそこまで興味を持っていなかった宇宙だけど、その不可思議さと神秘、なるほど感。あと宇宙の概念からパラレルワールドの話が出てくると思わなかったから、非常におもしろかった。

  • この宇宙は物理の法則に従って誕生している。しかし我々の宇宙はあまりに不自然なほどよくできている。いわゆる確率論で言えば地球に水があり生命にあふれ知的生命体が住んでいるという物理の法則による確率はほとんど「0」に近い。しかし我々は存在している。その謎を解く鍵が「マルチバース」という考え方。多数の宇宙、いわゆるパラレルワールドのようなもの。全てひっくるめて一つの宇宙という考え。マルチバースについてなるほどと思う部分はあるが納得するには至らない。読むほどに分からなくなる。宇宙は神秘的で奥が深い。

  • 物理学のメインストリームは多次元世界やマルチバースだが、今の科学レベルでは証明不能なのが痛い点。マルチバースは日本ではまだ馴染みがないのかあまり話題にならないが、アメリカ人はパラレルワールドとかドッペルゲンガーを真剣に議論していて日本とは隔世の感がある。ただこのテーマは科学というより無限とは何かという哲学に近いと思う。

  • 宇宙の始まりや生命誕生のきっかけ、別次元の宇宙などの答えがあるのか気になります。

  • 最新の宇宙物理学の知見がわかりやすく理解できます。

  • 読んでいて大きい気持ちになれる。

    マルチバースという概念は、自分が想像していたスケール の、10の何億乗もでかいような概念だった。何億乗とか言ったけど、億とかいう単位でしかスケールを表現できない時点で、もう自分のスケールの小ささを痛感する。

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著者プロフィール

東京大学大学院理学系研究科教授

「2021年 『ものの大きさ 第2版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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