- Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065146231
作品紹介・あらすじ
実写ドラマ超絶大人気!大炎上(ヒット)!!
お料理に血道を上げる紺田 照(こんだ てる)は、高校3年生の新人極道。
組の宴会中に襲撃を受けた先輩組員・丸長を前に、流石にお料理している場合ではないのか!?
↓魅惑のレシピの数々↓
豆腐と卵のふんわり巾着煮
お茶漬け風親子丼
鮭と小松菜の台湾風炒め
などなど!!!
実写ドラマも超絶大絶賛だった高校生極道のお料理ギャグ、新展開!温泉での宴会中に、組長と若頭に矢が放たれた!手品をしていた組員・丸長が二人をかばうも、そのまま崩れ落ちてしまう。丸長の命は、真犯人は、そしてそんな状況でお料理はできるのか!?戦慄の最凶ライバルも登場!
感想・レビュー・書評
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シリーズ、第8弾。
極道×グルメの異色コミック。
18歳には見えない紺田 照(18)。
シャブの密売に巻き込まれたり、とんでも姉の上京あり、今回も、バタバタ続きの紺田です。
最後、同じクラスの真希さんが、何者かに誘拐される。彼らの紺田への要求は、何と...詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
巻を重ねるごとに、面白さが増すのは、良い漫画であるからだ
この『紺田照の合法レシピ』も、暴力性と美味しさが強くなっている
人気である理由は、色々とあるだろうが、やはり、次巻への引っ張り方が、実に上手い
私のように、この『紺田照の合法レシピ』を単行本で読んでいる人間は、間違いなく、こんな引っ張り方をされたら、次巻を買ってしまう
極道って職業上、トラブルは日常茶飯事だろうが、ここまで巻き込まれるか!? と読み手に突っ込ませるような引っ張り方である
しかも、引っ張った事で、読み手が勝手に高めてしまった期待に、馬田先生と紺田は、しっかりと応えてくれる
この(8)で、最後にトラブルに巻き込まれたのは、紺田自身ではなく、彼にとって、最も大切な友人になりつつあるヒロイン・真希
果たして、紺田は、犯人の策略をぶっ壊し、彼女を無事に救い出せるんだろうか
そして、紺田の正体を知ってしまった時、真希は、彼に対する態度を一変させ、今の関係は崩壊してしまうのか。それとも、紺田がヤクザであろうと気にしないだろうか、彼女の性格的に
引っ張り方と受け止め方も秀逸ではあるが、キャラクターの個性が立っている、と言うのも、この『紺田照の合法レシピ』の特徴だ
食系漫画で、ここまで、クセの強いキャラを登場させる必要があるか、と思う漫画読みもいるだろうが、この『紺田照の合法レシピ』を読むと、いるな、と考えが変わるはずだ
何せ、紺田が作る料理は、どれも美味しそうで、彼の美味さの表現法が独特かつ職業病を感じさせるものなので、普通のキャラクターでは負けてしまうんだろう
その辺りのバランスもしくは競り合いを考え、ぶっ飛んだキャラを次から次へと登場させ、紺田たち関わらせている馬田先生は、さすがである
どのキャラも強烈だったが、再登場が待ち遠しいのは、紺田照のお姉さん
ヤバイな、そう感じる理由の中で、最も大きいのは、あの狼巣さんに気に入られている点
姉弟揃って、狼巣さんに特別視されるってパない
紺田が作った料理の中で、特に気に入ったのは、第52話「香ばしく焼けた事件」の焼き豚入り里芋コロッケだ
肉食な私としちゃ、焼き豚が入っているってのは嬉しいが、里芋を用いているってトコに、オリジナリティを感じた
ねっとりとした甘みは、焼き豚の香ばしさをより強くしてくれるんだろう
ちなみに、この回に登場している、割下茶京も、何気に良い味が出ているので、また見たいキャラである
この台詞を引用に選んだのは、他のものと同じく、紺田照の極道として、舎弟として、そして、一人の男としてのカッコ良さが滲んでいたので
尊敬する男は、例え殺されても、全力で守る
並みの男が口にすると、逆にカッコ悪くなってしまうもんだが、紺田ほどの男が発すると、確かな凄味が出るもんだ
「さぁ、狼巣を殺らせて」
「それは・・・出来ない注文です。狼巣さんのいない霜降肉組は、肉の無い焼肉屋の様なもの。存続しえません。たとえ、死んででも、狼巣さんをお護りします」(by豊野華、紺田照)