デビルズライン(13) (モーニング KC)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 187
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065146705

作品紹介・あらすじ

菊原が告げる、戦慄の真実!! クイーンの計画の全貌、そして政府の中で暗躍する者たち。オニとヒトをめぐる様々な思惑が、避けようのない悲劇を呼び込もうとしていた。菊原との対峙の中で、安斎はある決断を迫られる。大人気の新感覚ダークファンタジー、ここに完結!

感想・レビュー・書評

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  • 本編の最終巻。もっと続くものだと思っていたのに唐突の終焉。問題は解決していないものの、それぞれの関係に一定の落ち着き処を与えた感じはする。
    物語の後半に行くにつれ、鬼と人間というよりセクシャルマイノリティの問題が色濃く描かれるようになっていった。私としてはもっと鬼としての葛藤を深く掘り下げていってもらいたかったのだが、恐らく作者が本当に描きたかったテーマだったのだろうし、一定の話題提起にはなったかも知れない。途中まではアニメ化されたが、続編の制作は難しいだろうな…。

  • 最終巻。といっても、番外編の14巻が出るみたいだけど。ひとまず本編はこれで終わりとのこと。結局政府が明かされた真実に対してどういう対応をしたのか鬼は認められる世の中になったのか、曖昧なままのものが多いけどそれが逆に良かったかもしれない。突然、鬼が受け入れられる世の中になりましたみたいに終わったらきっと駆け足すぎると思っただろうし、この終わり方がちょうど良かったと思う。菊原はどこに行ったのかなとか、牛尾の苦しい感じとか、みんながみんな幸せになったハッピーエンドではなかったからこそ面白かったと思えた。つかさが安斎さんと自然とその先を考えられたのが素敵だなーと思えた。つかさの実家サイドの番外編も良かった。おばあちゃんすごくいい人。

  •  何で読んだのか、ハマった経緯はさっぱり思い出せないのですが、とにかく、この漫画はすごい!と思って、ずっと買い続けていました。
     まだまだ続くと思っていたのですが、まさか、その、終わる、とは。思って、いなくて。
     いや、まあ、その、もう一巻だけ出るみたいなんですが。その後の物語的な。
     それはそれとして、もう少し、鬼とヒトの話の展開が、……続くかと。
     アニメ化もしましたが。(未読)
     第二部みたいな感じで、もう何巻か続いてくれないでしょうか……。
     解決しないまま、なのは、まあ、わかるんです。
     現代でも、LGBTしかり、人種差別しかり、なんにだって差別はあり、恐ろしさはあり、虐げ虐げられることがあります。
     それらは未だに解決していませんし、解決できるかもわかりません。
     たくさんの人たちが、みな平等を求めてたいへんな労力を払っていますが、人が簡単に変わるならば差別など起こらず、戦争など起こらず、虐殺など起こらず、過ごすことができるので、解決(と言うのもあれですが)に導かれるのは、まったくもって分からないのです。

     それはそれとして。

     首相官邸に武装集団が押し入り犯行声明を出した。全ての真実を公表すると声高に叫ぶ。
     要求は以下。
     ここ最近成立した鬼関連の法を全て撤廃すること。鬼の行動指針を廃止し、作り直すこと。ヒトの兄狩りから鬼の身を守るため、日本各地に鬼の保護地区を設置すること。総理の口から、鬼とヒトが平等に人間であることを宣言すること。
     クイーンは叫ぶ。私たちはヒトと鬼で編成した人間の部隊である、と。
     臨時総理であり厚労大臣である祖父江侑は、国会議事堂にて議員たちと話をする。
     議員たちは叫び始める。政府がテロに屈する姿を見せるわけにはいかない、彼らの要求は『のめない』と。

     菊原と安斎は対峙する。
     居場所はーー帰りたい場所というものは自分で決めるものだ。闇は捨てなくても良い。お前を、菊原を守るために迎えに行くという人間がいる。お前はひとりじゃない。
     そんな安藤の言葉を無視して、ゼロナナに向かって発砲する菊原。

     大きな決断がくだされる。
     祖父江侑は、正義感が強く、じつは鬼にも理解があった。臨時総理となった彼が、テレビカメラの前で事実をとうとうと語る。そういう筋書きだ。
     人間が真実を語るのだ。

     菊原は発砲した。
     ゼロナナの顔など見たくもないと言う。
     安斎は問いかける。
     なら、なぜ殺さないんだ?と。
     幾度も発砲した。血を流した。だが即死を狙った撃ち方じゃなかった。
     嫌っていながら、殺せない、殺さない。
     相手が死んだら、何も言えないからーー。

     国会内で記者会見がおこなわれる。
     原稿通りには話さない祖父江。
     要求の受け入れに関してたんたんと話していく。
     その最中、彼は発砲され命を落とすーー。
     記者たちが突然の殺人に叫び声をあげ逃げ出そうとする、が、祖父江の声は止まらない。
     記者たちは一瞬どよめき、なぜ臨時総理の声が止まらないのか謎に思いながらも音を拾う(報道する)のに躍起になる。

     とりあえず、菊原、ボロボロ過ぎじゃ?と思うのです。爆発には巻き込まれ今回左眼を撃ち抜かれ、って、おい!
     白勢さんも体質変化して、って、おい!
     なんだか、すごい、急な感じに思ってしまって。
     いや、まあ、色々、あったけれども。
     安斎さんとつかさは、まあ、相変わらず、らぶらぶなので。良かった。
     牛尾や、ジルたちも進展。
     牧村と麻夕も。麻夕は整形すると。まあ、ずっとコンプレックスだったから、致し方なし。勝手にするのではなく、きちんと、牧村に整形をやはりしたいと伝えるのは、大事なことだと思います。
     香川の実家に来ないか、と安斎にいうつかさ。いきなりだ!びっくり!
     まあ、お付き合いしている存在がいますって伝えるのは大事ですから。
     おばあちゃん、心広いわなぁ。ペット、コジローが懐いたら大丈夫、て。
     とにかく、展開が急で、解決しないまま終わってしまったのは、とてもかなしいです。せめて、もうワンクール的な……。

  • 完結、のようです。
    次巻は番外編集。

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著者プロフィール

2013年3月『デビルズライン』で連載デビュー(掲載誌『モーニング・ツー』)。小食系で草食系。たまに室内で走る。

「2016年 『デビルズライン(7)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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