マチのお気楽料理教室

著者 :
  • 講談社
3.21
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本棚登録 : 330
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065156100

作品紹介・あらすじ

シリーズ累計92万部
『居酒屋ぼったくり』の著者、最新刊!

元ツアコン・万智の
絶品「郷土料理」教室は
「思いやり」に溢れている……

お題は『どんどろけ飯』『トンテキ』『冷や汁』etc.
ざっくりだけれど、楽しく、美味しく、親切に。

ツアーコンダクターとして15年間、国内外を旅してきた常磐万智(ときわまち)は、
義母の介護のため退職。旅先で料理について学んだ経験を生かし、
義母の死去後、自宅で料理教室を営むことに。
珍しい郷土料理を扱う教室には、亡き妻を偲び、あるいは両親のため、
老若男女の生徒たちが通ってくる。そして万智の家庭にもある事情が……

感想・レビュー・書評

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  • 食べ物が出てくる話、と言うことで手に取りました。主人公がお店を開くきっかけも、料理教室に関わる人たちそれぞれの会話を通して、家族のあり方、自分の生き方って言うのを考えていくって言うところが、淡々と描かれている。
    人との関わり方が、嫌じゃない人の生き方,。
    気軽に読める小説だけど、軽いかなと思ったけれどやっぱり、自分の心に余裕があるときかなあ。それぞれ悩みや引っかかるに部分てあるんだろうなぁと思いながら読みました。とりあえず、食生活って大事ですね。

  • ツアーコンダクターとして15年間、国内外を旅してきた 万智。義母の介護のため退職したが、1年も経たずに義母が他界。
    時間を持て余す万智は、旅先の料理を研究した経験を生かし、自宅で料理教室を開くことを夫、保行に勧められて。
    珍しい郷土料理を扱う教室には、老若男女の生徒たちが通ってくる。
    彼らと料理、試食をしながら会話をしていくうちに、万智は過去と向き合っていく。

    どんどろけ飯?トンテキ!冷汁3種!?ジンギスカンにチキン南蛮。
    これって郷土料理なんだ!冷汁、チキン南蛮って言ってもいろいろあるんだな、なんて出てくる料理解説に驚きつつ、やはり一番驚くのは万智さんの波乱万丈さでした。 
    でもなー、保行さんのような旦那さんはいないって!

  • 万智と保行がお互いに尊敬しあっている所が、目指すべき夫婦像!!!
    やはり、秋川滝美さんは旅と食が好きな人なんだな〜。。。

  • 夫の保行の勧めで二世帯住宅を改装して郷土料理教室を始めた元ツアコンの万智。生徒さんは勤め人や専業主婦、定年退職後の男性や若い人など…
    とりあえず料理教室が楽しそう!こんな感じなら私も参加してみたい!料理よりもだんだん判明する万智と保行の過去の方に好奇心が…読みながら驚かされました(・・;)

  • 万智のお気楽お料理教室物語。

    ・どんどろけ飯の謎
    ・トンテキに秘めた思い
    ・冷や汁食べ比べ
    ・ジンギスカンの宴
    ・チキン南蛮の夜

    義母の介護ために会社を退職した元ツアコンの常磐万智だったが、義母が急逝し、二世帯住宅を改造して料理教室を開くことに。

    生徒さんたちの熟年夫婦の悩みや、食に対する若者の姿勢を正したり、万智の辛い過去を料理教室が癒してくれるなど。

    郷土料理をメインに教える温か教室物語。


    郷土料理がでてくるので、早速、「どんどろけ飯」を作ってみました。

    シリーズ化してほしいです。

  • おもしろかった!
    秋川滝美先生の作品の中では、居酒屋ぼったくりの次に好き!

  • 食べることが好きだから、何気なーく手に取った本でしたが、当たりでした!
    私は結婚して添乗員辞めたし。
    主人公と似てるかな?
    添乗員の経験を生かして何かしたいと模索中だけど。
    料理という方法もあるんですね。

  • 居酒屋ぼったくりにハマって知った作家さん。
    読み始めて、お料理教室だなんてまたガラッと舞台が変わったな…と思っていたら
    生徒さんとの試食の場面で一気にぼったくり感が出てきた。
    家族ではない、他人との温かいアットホームな空気と、少し訳ありだけどめちゃくちゃ円満な夫婦を描くのが得意なのかな。そういう雰囲気に浸りたい時はすごく良いと思う。
    ぼったくりもこの本も、主人公の女性の人が出来すぎている。「こんな人現実にいるか?」とたまに疑りたくなってお話から距離を感じる瞬間がある。
    でも取り立てて変な事件も起きないし、基本温かでハッピーな雰囲気なのでそういう作風なんだろう。

  • ご飯は美味しそうだった

  • 「どんどろけ飯の謎」「トンテキに秘めた思い」「冷や汁食べ比べ」「ジンギスカンの宴」「チキン南蛮の夜」
    5話収録の連作短編集。

    秋川作品を読むのは『向日葵のある台所』に続き2冊目。

    本作は色々な気付きを教えてくれる温かい物語。

    二世帯住宅を利用して自宅で郷土料理を扱う教室を始めた万智が主人公。
    料理の話はもちろん、それに絡めながら教室に集う老若男女の生徒達の問題、夫婦や親子間の在り方などが描かれている。

    3話目でえっ?と驚く箇所があり更に5話目でえええ!とびっくりする場面が登場。

    それが良いスパイスとなり大いに楽しめた。

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著者プロフィール

2012年4月よりオンラインにて作品公開開始。2012年10月、「いい加減な夜食」にて出版デビューに至る。他著書に「居酒屋ぼったくり」(アルファポリス)他、「幸腹な百貨店」(講談社)、「放課後の厨房男子」(幻冬舎)などがある。

「2020年 『居酒屋ぼったくり5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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