黄昏アウトフォーカス (Honey Milk Comics)

著者 : じゃのめ

• 講談社 (2019年6月14日発売)

作品紹介・あらすじ

真央は不良で一匹狼の寿と男子校の寮で同室になる。「寿がゲイで彼氏がいることを口外しない」「寿は真央を恋愛対象とせず、手出ししない」「互いのオナニーは邪魔しない」という３つの約束をし、互いに仲良くやってきた。高２の春、真央は部活でBLがテーマの映画を撮ることになるが、ゲイで不良で美形の主役は寿にしたいと監督に頼まれ!?まだ愛を知らず、大切な人への感情の正体に戸惑う――きらきら切ない青春恋愛譚、開幕！

感想・レビュー・書評

[ちびねこさんの感想 · 2020年11月11日]

じゃのめさんは個人的に当たり外れがあるんですが…(失礼)これはめっちゃ当たりでしたー！
寮の同室、ゲイ×映画部。攻めの秘密(ゲイ)を共有している受けは、今度の制作で攻めを主役にしたいという映画部監督のオファーをなかなか頼めずにいた…なぜならBL映画だから。攻め役の相手は受けではないところも、この話の良いところ。すごい最初からワクドキさせられる展開であっという間に読了しました。
なんだろう…この丁寧に仕込んだ構成といい、アングルといい、色気といい…映画部というマニアックさも非常に好みでした。続きが出てるみたいなので絶対読む！

[ぽらりさんの感想 · 2023年9月8日]

映画「メタモルフォーゼの縁側」で初めてじゃのめ先生の事を知り購入しました。
何と言っても本当に絵がきれい！少女漫画のようにとても読みやすいです。
Hなシーンもあるし、割と濃厚なので苦手な方は注意です。

高校の映画部でカメラマンをしている真央と、一匹狼でゲイのルームメイト寿。
・真央は「彼氏がいる事」「ゲイである事」を口外しない
・寿は真央を恋愛対象として見ない事
・お互いのオナニーを邪魔しない事
3つを約束しまふ。

映画部で撮影することになったBL映画の主人公役に寿が抜擢されたことをきっかけに真央は自分の寿への思いに気づいていきます。
一方、寿も彼氏から切り出された別れ話に動揺せず、思い浮かんだのは部屋で待っている真央の姿。寿も真央のことを好きになっていたことに気づきます。
映画のキスシーンを撮影する所で動揺して倒れる真央、保健室に連れて行く寿。そこでお互いの気持ちを伝え合い両想いに。

個人的にめちゃくちゃツボなのがその後のお部屋でのシーン。
寿の「真央、約束破ってそっち行っていい？」のセリフ！めっちゃドキドキするー！最初にしていた約束が効いてる。そしてその時の寿の表情がセクシーすぎて。。。寿がずっと伏し目がちなの最高ですよね。
いちゃいちゃが始まってるところで点呼にきて焦るところも寮ならではでイイ…いけないことしてる感がとても興奮する…
真央もずっといい子で可愛くて最高のカップルだよほんと。

そしてその他の登場人物みんなおしゃれで、魅力的！
映画部の皆が真剣に撮影に向き合っているのも青春感じて素敵でした。
ストーリーも面白いし、お互い惹かれ合うまでが自然で良かったです。買って良かった！人気シリーズなのも納得。

アニメ化もするらしいし、続編はまだ続いてるしこれからも追っていきたい作品です◎

[まあさんの感想 · 2022年7月30日]

「メタモルフォーゼの縁側」って映画を見に行ったら、そこの劇中漫画が、この著者の、じゃのめさんの絵の漫画だったんですよ。
その絵がすごく素敵で、じゃのめさんの漫画を読んでみたくてチョイスしてみました。

男子校の同じ寮の部屋に住む、真生と寿のお話。
寿がゲイであることを真生が知り、二人はカメラの前で誓いをする。
寿がゲイであることを内緒にする
真生を恋愛対象として見ない
お互い一人エッチは邪魔しない。

でも、真生が所属する映画研究部の作品内容が、BLにきまり、
監督がキャスティングに寿をスカウトすると言い出した。
真生は自分がバラしたと思われないか、心配になって・・・。

そんなこんながあるうちに、真生は自分が寿に恋心をもっていることに気が付く。
でも、寿には彼氏がいる。
恋と自覚したときから、実らないと決まっている。
・・・
ってお話。

映画を一本取る間にある、それぞれの葛藤がなんとなく切ないんだけど、
これって、時代的にいつなんだろう？
言葉とか、立ち振る舞いとかが昭和？大正？って雰囲気でした。（個人の見解ですｗ

[01xoxo29さんの感想 · 2021年4月10日]

、

[ぎょうざさんの感想 · 2020年11月18日]

表紙のキラキラな美しい絵に惹かれて購入。

男子寮で同室同士の一匹狼（ゲイ）と映画部撮影担当（ノンケ）が1本の映画を撮ることに。

まだ本当の愛を知らず、部活に青春を捧げつつ気持ちの変化に戸惑う2人が純粋で切なく可愛い。
映画というテーマは珍しいなと思ったけど、映画撮影を通して感情の変化が上手く乗っていて、さらりと読みやすくなってます。

〝未来に向けて、高2の俺たちが真剣に考えて映画にした事ずっと後になって思い出して欲しい〟
〝やっとつかんだ30分　そこに全身全霊乗っけて届けたい〟
監督・脚本の市川くんがまたいいこと言うのよ〜

そしてなんといっても絵が美しかったです。
続編も読みます！