- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065162774
作品紹介・あらすじ
なぜ、明智光秀は、あのとき、織田信長を討ったのか――古来より数えきれぬほど繰り返し問われてきたこの問いに、本流の歴史学的思考が真っ向から取り組んだ画期的論考が、最新の研究を反映する大幅増補をくわえて文庫化。
信長は何と戦い、何に負けたのか。この日本史上最大の政変の核心を衝く試みは、"戦国時代とは/室町幕府とは/日本の中世・近世とは/何か"という根本的な問いへと至る。
本格的歴史学研究でありながら、歴史小説・大河ドラマファンも楽しめる、驚きと発見に満ちた知的挑戦!
感想・レビュー・書評
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途中からまたちょっと迷子になってしまった。
この手の歴史解説本は苦手かもしれない。
明智が謀反を起こさなかったら、今の世の中はどうなっていたのだろうか、、、
とか考えるのは少し楽しい。
足利義昭が裏で糸をひいていたはなんとなく信憑性が高そう。
本能寺の変は実は信長と義昭の戦いだったのかもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/742031 -
たまたま書店で見つけ、話題性のあるテーマでもあるので買って読んでみた。
著者は日本近世史の研究者で、特に近世国家の成立を専門としているようだ。
著者は本能寺の変について、足利義昭が黒幕であるという立場を取っている。だがそう単純なものではなく、義昭復権に長宗我部元親が絡み、さらには朝廷(すなわち正親町天皇、「麒麟がくる」では玉三郎丈が演じていますね)も関係している。すなわち複数の有力者が関係し、しかもそれぞれの思惑が絡み合うという、複合的な要因により、本能寺の変が起こったと筆者は考えているようである。
もちろん、これは一つの説で、本能寺の変の原因にはいろいろな説があり、はっきりしていないが、これはこれで楽しめた。 -
学術文庫だがもとが現代新書なのでさくっと読める。要点を押さえていて面白い。著者は四国(長宗我部)と、義昭に注目している。巻末に最近の研究史をまとめてくれていてありがたい。
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小説含め、本能寺の変の謎解きをした本は数多あるが、本書は最も明解に説明しているのではないか。
将軍義昭の関与、信長政権内での秀吉他との確執等、よく筋が通っている。 -
新書の新版でその後の補講として柴田勝家の動向や岡山林原美術館の新出資料などに触れられている。著者は本能寺の変について光秀単独ではなく、足利義昭の関与と四国政策の変更を要因とされている。