王家の遺伝子 DNAが解き明かした世界史の謎 (ブルーバックス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065166147

作品紹介・あらすじ

駐車場から掘り起こされた遺体は、シェークスピアが嫌ったあの国王だった! DNA分析を駆使する分子遺伝学が世界史を書き換える!

感想・レビュー・書評

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  • それは誰の遺骨?・・・DNA解析で解明される世界史のミステリー。
    ・プロローグ 欺かれたシェイクスピア
    第1章 駐車場から掘り起こされた遺体
    第2章 DNAは知っている
    第3章 リチャード3世のDNAが語る「身体改造」の未来
    第4章 「ツタンカーメンの母」は誰か?
    第5章 「エジプト人」とは何者か?
    第6章 ジョージ3世が患っていた病
    第7章 ラメセス3世殺人事件
    第8章 トーマス・ジェファーソンの子どもたち
    さくいん、参考文献有り。
    発見されたリチャード3世の遺体。ツタンカーメンの母は誰か?
    英国王室の遺伝性疾患。ラムセス3世の死因は?
    ジェファーソン大統領の子孫の問題。
    そして、日本人やエジプト人のルーツも。
    合間に、DNAや遺伝子、染色体等の最新の話を挟んでいます。
    さすがに文系人間には、数字の羅列を見ただけでクラクラ(汗)
    それでも遺伝等の仕組みはわかり、解明できることも多いのは、
    理解できました。
    ただ、DNA鑑定も万能ではないこと。
    家系等の問題は裁判に発展する恐れもあること。
    また、掲載された謎解き自身は興味深く、面白かったのですが、
    まだ真の解明には至っていない事例が多いのが、残念。

  • めっちゃ復習したくなってきた、プランタジネット朝史!

  • DNAが解き明かす古代史ミステリー!
    専門的な解説も理解しやすく面白い。

  • 歴史のミステリーについて夢中で読んでいるうちに、遺伝について少し詳しくなれてしまう、さすがブルーバックスと読了後にうなる一冊。

  • これまでの考古学が古文書の解読が中心であったが、本書ではミイラや人骨から取得したDNA解析からの考古学を提唱している。どちらが優れているということではなく、DNA解析の技術が近年急速に発展したことにより、両者からのアプローチの重要性を説いている。
    これにより、これまで信じられてきた史実が事実とは異なるという事例も見つかっており、この分野の進展が非常に興味深い。
    本書では英国王室とエジプト文明を対象にDNA解析によって、これまで信じられてきた歴史との整合性を調べた結果が報告されている。詳細は本書を読んでいただきたいのだが、これまで信じられてきた歴史が覆されるため、非常に興味深く読むことができた。
    また、本書では、現在のDNA解析技術の概要を開設してくれているため、科学書としても十分に楽しむことができる。ぜひ手にとって欲しい一冊である。

  • 小説はいったん休憩して、以前職場の特集展示用探してて見つけたそのうち借りようと思ってた講談社ブルーバックスのこちら。

    駐車場から発見された、行方不明だったリチャード3世の遺体。
    正体不明だったエジプトのミイラ。
    米国第3代大統領トマス・ジェファーソンの一族をめぐる騒動。
    ドーパミン研究。

    新聞記事でもちらほら見かけた遺伝子関係のトピックがぎゅぎゅっと。
    色々わかるのすごいなーと思いますが、外国人の家系図はやっぱりまったく頭に入らない。
    エジプトの話では名前だけでは男女がわからないし、ジェファーソンは妻もマーサ娘もマーサ、妹もマーサなんであるよ。
    前にイギリスのちょっと歴史関係のやつ読んだときも、ジョンとかジョージとかが多すぎるってなったけど、海外の人名意外と少ないって本当なのかな……

    考古学、歴史学、文学と科学が手を取り合って、今後も謎が少しずつ解けていくに違いないと思います。

    索引・参考文献付。
    カバー装幀 / 芦澤 泰偉・児崎 雅淑
    カバー写真 / アフロ
    本文デザイン・図版制作 / あざみ野図案室

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50154096

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著者プロフィール

石浦 章一(いしうら・しょういち):1950年石川県生まれ。東京大学教養学部基礎科学科卒業、東京大学理学系大学院修了。理学博士。国立精神・神経センター神経研究所、東京大学分子細胞生物学研究所助教授、東京大学大学院総合文化研究科教授を経て、東京大学名誉教授。新潟医療福祉大学特任教授、京都先端科学大学特任教授、同志社大学客員教授。専門は分子認知科学、分子生物学、生化学。難病の解明をライフワークに、遺伝性神経疾患の分子細胞生物学研究をおこなっている。著書に『理数探究の考え方』(ちくま新書)、『小説みたいに楽しく読める生命科学講義』『遺伝子が明かす脳と心のからくり―東京大学超人気講義録』(羊土社)、『運動・からだ図解 脳・神経のしくみ』(マイナビ出版)、『タンパク質はすごい! ―心と体の健康をつくるタンパク質の秘密』(技術評論社)、『王家の遺伝子―DNAが解き明かした世界史の謎』(講談社ブルーバックス)ほか、多数。

「2024年 『70歳までに脳とからだを健康にする科学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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