スポーツのおはなし リレー 空に向かって走れ! (シリーズスポーツのおはなし リレー)

  • 講談社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065175699

作品紹介・あらすじ

愛理──
みなみ、雄大、晴樹、あたしにまかせて。
「よーい」
先生の声が響いた。
次の瞬間、「すべて」が弾けた。
大地をけって、あたしは飛び出した。

雄大──
ハルが、ぐんぐん近づいてくる。
いや、ぼくが近づいていくんだ。
そんなこと、どっちでもいい。
ハル、落とすなよ、このバトン。

晴樹──
彼女の姿はまだ、目に入ってこない。
ボクが見ているのは、空や。
空と大地だけや。
地面をけって、空へ向かって走りながら、ボクは思い出している。
空から降ってくるような、みなみのことばを。

みなみ──
最後の3メートルのところで、わたしはトップの男子の真横に並んだ。
あとはダッシュで駆けこむだけだ。
腕を動かす。激しく、シャープに、空気を切るように。
ふっと、糸が切れたかのように、隣を走っていた男の子が視界から消えた。
(本文より)

運動会400Mリレーの予備選チームが決まった!俊足のみなみ、本の虫雄大、ピアノ少女愛理に、走るのが怖い晴樹、4人の運命は?!

子どもたちに人気のスポーツをテーマにした童話シリーズ「スポーツのおはなし」。
オリンピックに採用されているスポーツについて、各一冊づつ、豪華執筆陣が描き下ろします。
小学低学年から中学年向けの創作童話です。
2019年11月から3ヶ月連続で刊行致します。

●シリーズ「スポーツのおはなし」の特色
・各児童文学賞受賞作家やベストセラー作家など、現代を代表する一流童話作家の書き下ろし。

・「物語の楽しさ」を第一に書かれた作品は、どの一冊をとっても、すぐれた童話作品として楽しむことができます。また、シリーズを通して読むことで、さまざまなスポーツの特徴や面白さ楽しさを学べます。
・ほぼすべての見開きに、実力ある画家によるイラストが入っていて、低学年から、ひとりで読めます。
・巻末に収録したコラムページで、各スポーツへの理解がさらに深まります。
・A5判、80ページ(一部カラー)。朝読にもぴったりのボリュームです。
ラインアップ予定

感想・レビュー・書評

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  • リレーのことが多少、知れてよかったです。

  • スポーツのおはなしシリーズ、「リレー」

    くじ引きで決まったリレーのメンバー。

    それぞれの4人の思いを、真っ赤なバトンで繋げ‼︎

  • 運動会の4×100メートル学年別クラス対抗リレー
    4年3組の炎チームになったのは

     走るのが大好きなみなみ
     本が好きな雄大
     ピアノが大好きな愛理
     走るのがこわい晴樹

    クラスでいちばん足が速い女の子から
    クラスでいちばん足が遅い男の子までの4人組

    走ることもリレーもバトンも「こわい」という晴樹を巻き込んで

      「よーい」
      先生の声が響いた。
      次の瞬間、「すべて」がはじけた。
      大地をけって、あたしは飛び出した。

    “スポーツの楽しさやよろこびを おはなしを読んで感じてみよう!”

    一流の童話作家とイラストレーターがコラボした講談社のシリーズ「スポーツのおはなし」全10冊のうちの1冊、2019年11月刊

    同時発売に「空手」(くすのきしげのり)、「卓球」(吉野万理子)
    以下、「テニス」(福田隆浩)、「野球」(あさのあつこ)など、2月にかけて刊行の予定

  • 図書館本。長女のリクエスト本。リレーで走るその描写や、心理の推移、など、その臨場感たっぷりに。作文にも活かしてくれたら。

  • 3年から。何度も再読。大好きな本です。走るのが大好きなみなみは、みんなにとって快活な勇敢なヒーロー。走るのが怖いはるきの救世主に。このあとは絶対に、高学年になったら続きの午前3時に電話してを読むべし!

  • 僕は今、徒競走をしていて、1回目の時は4位だったけど、今日は3位だったので、本番の時はせめて、2位はとりたいです

  • スポーツの楽しさやよろこびを、お話を読んで感じてみよう! 4年3組で運動会のリレー走のチーム分けが決まった。走るのが好きだったり、苦手だったりする、みなみたち4人の運命は…。リレーのまめちしきも収録。

  • 手に取る機会があって読んだ。

    4年3組の400メートルリレーのおはなし。
    みなみは、陸上クラブに入っていて、クラスでいちばん足が速い。
    雄大は、読書が好きで、クラスでいちばん足が遅い。
    愛理は、ピアノが好きで前向き。
    晴樹は、関西からの転校生で英語が話せるけれど、走るのがこわい。
    そんな4人がチームになった!

    中学年向けの本(3年生から読める感じ)って、創作が難しそうだなぁと思いました。
    物語自体はおもしろかったけれど、約70ページに絵がかなり多く入っているので、文章は実質50ページくらい。
    物語は、チーム決め、練習、クラスの代表チーム選抜までで、この中にみなみや雄大の家庭の話も入れているから、ちょっと無理矢理な気がしてしまいました。
    それぞれの事情ってあるよね、という現代的な感じはしたし、みんなの成長は感じました。
    長距離や短距離どちらに向いているかというのはあるとか、巻末の「リレーのまめちしき」は良かったです。
    リレーでは、一人の足の速さよりバトンの受け渡しが大事って胸アツ。
    私が昔 習ったバトンパスは、右手で受け取ったらすぐ左手に持ち替えて走り、次の走者には左手で渡す、という方法だったけれど変わったのかな?
    東京オリンピック・パラリンピックに合わせた2019年の出版だから仕方がないけれど、雄大のお父さんが「このあいだのリオデジャネイロ・オリンピック」と言っているのに違和感がありました。

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著者プロフィール

1956年岡山県生まれ。同志社大学法学部卒業。ニューヨーク州在住。
『欲しいのは、あなただけ』で島清恋愛文学賞、『ルウとリンデン 旅とおるすばん』(講談社)でボローニャ国際児童図書賞を受賞。主な著書に『優しいライオン やなせたかし先生からの贈り物』(講談社)『星ちりばめたる旗』(ポプラ社)ほか、主な児童書に『心の森』(金の星社)『やくそくだよ、ミュウ』(岩崎書店)『シナモンのおやすみ日記』(講談社)など多数。

「2024年 『新装版 まほうの絵本屋さん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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