花や今宵の (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065177976

作品紹介・あらすじ

ぐぅーん、ぐぅーん、ぐぅーん。
不思議な音で鳴る山「しんの」では、松がぐねぐねとねじ曲がり、季節外れの桜が咲き乱れる。小学四年生の河守亜菜はこの山で突然姿を消した。彼女にいったい何があったのか。
大人になって東京で暮らす元同級生のぼくは、しんのがまた鳴っているということを知り、集落に帰ってくる。明日から今までとは全然違う人生が始まってしまうかもしれない、という思いを胸に。

昨日と今日と明日がつながっているなんて、誰にも言えない。
多様なジャンルを横断しつつ、そのすべてに印象深い物語を刻み込み続ける著者が放つ、少年小説であり、恋愛小説であり、奇妙な味のクロスオーバー。

感想・レビュー・書評

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  • 地方に伝わる山で起きた不思議な出来事のお話です。民俗学とか、地方の伝承が好きだとより楽しめるかもしれません。

  • 過去と現在と、いろいろな未来と、
    時間が異なるつなぎ目も読みやすく
    歴史あり、少しの物理学あり、とても面白く印象にのこる1冊でした。

  • 季節外れの桜が咲き乱れる山で、少年と少女に何があったのか。世界の秘密を巡る物語。

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著者プロフィール

1963年、東京都生まれ。2003年、『アンダンテ・モッツァレラ・チーズ』(小学館)でデビュー。2014年、『世界でいちばん美しい』(小学館)で織田作之助賞を受賞。主な作品に『おがたQ、という女』(小学館)、『下北沢』(リトルモア/ポプラ文庫)、『いつか棺桶はやってくる』(小学館)、『船に乗れ!』(ジャイブ/ポプラ文庫)、『我が異邦』(新潮社)、『燃えよ、あんず』(小学館)など多数。エッセイ集に『小説は君のためにある』(ちくまプリマ―新書)など。

「2021年 『睦家四姉妹図』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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